普段の性格は舐めている飴に似た薬の作用で形成されている。
拾ってくれた冒険者は確かに面倒見がよかった。
不安定な精神を和らげられる薬まで与え、そしてその薬の代金だって稼げるように冒険者としての技も教えた。
ただ、不安定な精神を見かねて薬を与えたが長時間の精神的なケアは冒険者故の多忙で薄かった為薬の依存してしまっている。
結果薬なしでは日常生活を送れないレベルであり薬が切れると恐怖した子供くらいの精神状態に戻ってしまう。
もっと精神的なケアが薬を使用しないものだったら改善の余地はあったのかもしれない…
こうなった原因は実験の被検体にされた影響であり恐らく蛮族の村にいるだけならちょっと卑屈なくらいで済んでいただろう。
元から笑いものにされいい扱いもされていないせいか苦痛に対して多少強かった、そのせいで被検体に選ばれ体よく使い潰された
もっと壊れやすかったら終えられたのに、いっそ生まれなければ、そんな思考が彼女を蝕み精神が壊れてしまったのだ
当然雑用としてすら使い物にならないウィークリングなど捨てられ何とか近くの森で拾われたのである。
拾ってくれた冒険者には本当に感謝しており恩返しとしてたまにお金を送って何とか生きる意味にしているがいつまで続くかの不安で薬の消費量がちょっとずつ増え依存度が高まりこのままだと恐らく何時か中毒症状で苦しんで死ぬ

高揚感と幸福感を与え精神を安定させる薬、中毒性はこの手の薬の中だと比較的低く短期間の服用であれば支障は少ない
だが長期化すると脳に影響を及ぼし最終的に服用量の増大による過剰摂取によって死亡する。
見た目がほぼ飴と変わらず、味も香りも近いため見分けるのは困難だが薬学にちょっと詳しいもしくは少し悪い人ならすぐ気付ける