近所では一番の物知りであった
裏切られたことがある
何かの大会で優勝した事がある

一攫千金を狙って

彼女の歳が7の頃、彼女の集落内で一種の大会が行われた、所謂運動会みたいなものだがそこで優勝をしたことがある。
勉学を競う大会で真面目に多くの勉強をしたために出来たことだが彼女には目的があった。
それは大会の優勝金額で外の世界に旅に出ることだった。
勉強をしていて外の世界への興味を持った彼女はその賞金を旅費に使うことを約束していたのだ。
しかしその約束は裏切られた。
最も年齢と稼ぎの心配をした家族の優しさ故にだが。
もう少し歳を重ねてからで良いのでは？と言われて6年の時が過ぎた。
ようやく親の許しを得て出た外の世界は過酷に満ちていた。
食料問題、お金の確保etc...
それでも色々な世界を求めて今日も歩みを進め続けるのだ。

冒険者として活動を始めてから私は思い上がって居たんだなと言うことを改めて思い知った。
1回目の失敗は盗賊ギルドの偵察業務、辛くも敵を凌ぎきることは出来たが撤退せざる得なくて準備不足とジライヤとか言うナイトメアがルケミンというグラスランナーに怒られていた。
それでも準備不足を招いたのは私達もそうだったから。それが溜まらなく悔しくて鍛錬へと励んだ。
それからすこし経ってから、半透明の暗殺者の討伐依頼を受けたときに悲劇は起きた。
運悪く出向いた場所には更に驚異となる魔神が居たのだ。
1人はその正体を見破るために、1人は勇敢に、1人は危険から皆を護るために残って...
私は1人逃げ出した。
分かっていた、きっと彼等は死ぬんだって、殺されることは分かっていたけど。
全員が死んで誰にも知られぬまま消えていくのは嫌だったから...
彼等と歩んだ思い出が無かった事にしたくなかったから...
逃げる行為は惨めであっても、悔しくても...生きなきゃいけないんだ...
私は私を否定しちゃいけないんだから。

えっちゃんによると小さな奇跡によって3人は蘇生が出来る状態で魔域の中に捕われた事になったらしい。
私は私自身の経験や思い出を代償に、彼等をこの世界に留める道標を作った。
こんな私を怒るのだろうか？彼等は...
それでも私は...少しでも話して、冒険したあんた達を見捨てられないように、もっと関わってるだろう人達が悲しむ事を知っているのだから。

■美食伝？
〇食事をしているキャルに話し掛ける
--はぁ？今私食事中なんだけど
■ヤバいわよ！
〇立ち絵がヤバいわよ！のキャルと会話を行う
--何余計な事をしてるのよ！
■妖精と精霊と
〇森で修行を行うキャルと会話を行う
--私だって修行くらいするわよ！
■命の証
〇アーニー･ムスタ･エレガンス救助後
--生きている事を誇って欲しいから...それがどんな形でもね。