容姿・経歴・その他メモ

3-5　婚約者がいた　死んでる
4-5　毒を飲んだことがある　自殺志願者？
2-6　歌をほめられたことが無い　周りの環境が悪くてうまいのに誰にも認められない
5-1　故郷を滅ぼされたので　自分を認めてくれなかった故郷はもうない　自由になる
カラーコード　♯87CEFA

私は小さな町の貴族の生まれだった。
と言っても愛人の子供ということで扱いはひどく、どれだけ歌や踊りが上手くても認められなかった。
私が１２歳のころに街の商人の息子と少し仲良くなった。
彼は私の歌と踊りをほめてくれて、それがとてもうれしくて…
彼を好きになるのはそう時間はかからなかった。
１６歳のころに彼に１８歳になったら結婚しようと言ってくれた。
こんな私でも幸せになっていいんだと、そう思えて。快く了承した。
私が生まれてきたのは彼に会うためだったんだ。あの人と一緒に暮らしていけたら幸せな毎日なんだろうと思えた。
私は幸せ者だと本気で思った。そんな時だった……。
私の１８歳の誕生日、事件は起きた。
アビスが私の街を飲み込んで、私だけが生き残った。
どうして生き残ったのかは分からない。
どうして私が生き残ったのか…どうして私だけが生き残ったのか……
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテェェェ！！！！！！
ふと横を見ると毒薬草が目に入る……
今死ねば彼のもとに行けるかな……。そう思い口にした。
毒が体に回る。口から血が出て、視界も赤く染まる。
手足の感覚もなくなってきた。
「生きるのを諦めるな！！」
どこからかそんな声がした。そうして私は意識を失った。
目が覚めると最初に目に入ったのは知らない天井だった。
ここはどこだろうか。私は死んだのか？
「気が付いたか。おまえは死んじゃいないさ」
この女の人は誰だろうか。とてもきれいな人だな。第一印象はそんな感じだった。
「おまえ、あのアビスの生き残りだろ。なんで死のうとしてんだ。生き残ったやつには死んでいったやつの分まで生きる義務があるんだぞ。生きるのを諦めるな」
そうか、私は............。
我に返ると私は気が付くと涙が流れていた。彼が死んだことお母さんが死んだこと私が自殺しようとしたこと。
そのすべてが怖くて恐ろしくて悲しくて。
ごめんなさい…ごめんなさい！
「お前のことは一度だけ見たことがある。いい踊りをするじゃねぇか。せっかくの才能が持ったいない」
この人は私の踊りを認めてくれるんだ。彼と同じように......
「お前バトルダンサーになるつもりはないか？私が稽古をつけてやる」
話を聞くと彼女は世界中の事件を解決しているらしい。そして才能がある人物を探していた。
そしてたまたま立ち寄った街で私を見つけたとか。
「お前が強くなればお前と同じような経験をしなくてよくなる。おまえみたいなやつをこれ以上生まないで済む。それにバトルダンサーに必要な技術は踊りだ。私の稽古を受ければお前の好きな踊りもさらにうまくなるぞ」
私は二度死んだ身だ。一度目はアビスで、二度目は毒薬で。
私はもう貴族の愛人の子じゃない。ただのソーニャだ。私はもう自由だ。
なら、私がやることは一つ。
「お願いします。私を強くしてください！みんなを救えるバトルダンサーにしてください！」
彼女は……いや、師匠はにやりと笑うと「私の稽古は厳しいぞ！」そう叫んだ。
とても楽しそうなそんな顔で。
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あれから２年。私は２０歳になった。
師匠からは後は戦場で学んで来いと言われた。
冒険者になって私は最強のバトルダンサーを目指す。
もう誰も苦しまないように。私が苦しまないように......
もう何も失わないように.........

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