容姿・経歴・その他メモ

とある老冒険者がいた。その冒険者はもうじき孫が生まれると周囲に言っていた。では何故遺跡へ潜るのかと皆は聞いた。彼は
『孫が生まれたらルーンフォークを仕えさせる。孫が赤ん坊の時は孫の良い守り手となるだろう。孫が幼い時は孫の良い遊び相手となるだろう。孫が少年期の時は孫の良い姉となるだろう。そして孫が青年になった時、契約を終えたルーンフォークはどうするのかね？』と笑っていたという。

こうして、自分が生まれた日。祖父がどこからか連れてきたルーンフォークを起こして、僕たちは姉弟になった。嬉しかった。種族は違っても、僕らは姉弟で。彼女はルーンフォークだから、お爺ちゃんみたいにいなくなったりしないから。『ずっと一緒』その言葉がとても暖かかった。

…知った。ルーンフォークは50年からはいつまで生きられるか分からない。僕の問いに優しく笑って頭を撫でてくれた理由が分かった。…いやだ。

祖父は大量の日誌とお古のガンを遺した。魔動機文明時代の考察まで書かれたそれをひたすらに読み込んだ。マギテックを理解し、ガンの腕を磨いた。そうして、俺は置き手紙を残して家を飛び出した。ルーンフォークの延命を、人間の寿命を越える方法を求めて。きっと世界のどこかにあるはずなんだ。

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