容姿・経歴・その他メモ

メモ
経歴表/冒険に出た理由表
・毒を飲んだことがある
・破産したことがある
・大きな挫折をしたことがある
・予言によって

履歴

アルフレイム大陸大陸南端に少数存在する流浪移民の生まれ。
生まれながらに高い魔力を擁しており、村のワイズウーマンより「この子は多くのナイトメアを導く御子になるだろう」との予言を受けている。
然しながらその存在は、迫害を受けながらも慎ましく生きていた彼ら一族には邪魔でしかなかった。

5歳の誕生日を迎えたある日、彼は両親達に因って殺された。
強い力を持つ者は、その者が望む望まぬに依らず必ずや周囲に波乱を巻き起こす台風となる。
実の息子より一族の安寧を選んだ両親は、彼の誕生祝いに禁忌の秘薬を混ぜ込んだ。
眠るようにその生命を奪い、そしてその魂を神に返す薬。
全身の痺れと虚脱感。散大する瞳孔に移る最後の姿は、涙を流しながら誕生を祝う両親の姿であった。



結論から言えば、彼は死ねなかった。
類稀なる程に高い免疫力は、彼を剣の座す処へと向かうことを許さなかった。
ハーヴェス王国のはずれにある花畑。彼ら一族が死者を"花葬"する際に使うメグリバナに囲まれ目を覚ました時、彼は自分がどうなったのかを悟ってしまった。



それからしばらくして。
家族を失ったナイトメアの子供が日々を過ごせるほど、アルフレイムの世は優しくはない。
弱者を道を示すはずのザイアの門戸は彼に開かれることはなく。道端では1ガメルの施しを巡って乞食達が胸に刃を突き立て合うような地獄。
路地裏で物乞いすることすら許されなかった彼が、碌でなしの破戒僧とはいえ神官に拾われたのは、まさに神が齎した蜘蛛の糸であったのだろう。
明日を仰ぎ見ることすら忘れた彼にとって、藁の寝床と温かいスープは、何よりも心を満たしてくれる幸福であった。


師は、偉大なる碌でなしは、彼に人として生きる道を一つだけ解いてくれた。
「この街で人の言うことは信じるな。特に、お前のように騙されやすい愚か者はな。」と。
然し、それでも尚彼は人を信じることを辞め続けなかった。
幾度と摺師に路銀を取られようとも。幾重もその首筋に刃を突きつけられようとも。

物乞いを装った追い剥ぎが、迂闊にも差し出した手を引張り首を掻き切るような救いようがない土地で。
彼を拾い、育ててくれた愚かな師のように高潔で居る為に。



本名はレオナルド・キルヒアーク。
スプライト姓は師であるライフォス神官のものであり、本人の意向から(半ば勝手に)名乗っている。

本姓で呼ばれること。そして、例え如何なる理由であろうとも幼い子供を犠牲に大義を成すということは、彼にとって逆鱗であるだろう。

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