【がらがらどん】
(ケルディオン大陸西部(ブルーセ村))- 入門条件
- 100名誉点+長の信任(大型草食獣リカントは-50、村の住民は-50)
ケルディオン大陸西部のテールボー山系、ブルーセ村に伝わる因習を源流とした守人の集団こそが【がらがらどん】です。
大型草食獣のリカントの力を頭突きだけに留まらず利用しており、角と体力、膨れ上がった体格を用いた強力な秘伝の数々を伝えています。
これらの秘伝は強力ですが入門した者には自制と使命の遂行が求められ、門下生には誠実さや我慢強さが要求されます。
この流派は外部に無節操に広まることを良しとしていないため、街中で教えを乞うことはまず不可能です。入門するためにはブルーセ村に辿り着き、集落の人々に認められることが重要ですが、村の外の者に門を開いた前例は未だにありません。
【がらがらどん】の解説
【がらがらどん】とはリカントの祖霊信仰にまつわる風習であり守護者です。ブルーセ村で適齢となった山羊型リカントは、戦闘向きでない特徴がある者を除いて全てこの流派に属することを義務付けられます。流派に入門した山羊型リカントは皆が「がらがらどん」と呼ばれます。がらがらどんたちの使命は、ブルーセ村、ひいてはテールボー山、そして彼らの祀る祖霊の加護柱の聖域を守護することです。森に出没する動植物の魔物、時に幻獣、そして野山にのさばり襲い来る蛮族やアンデッドといった数多の魔物を相手取り、領域を死守しなければなりません。
山羊型リカント以外でも入門は可能ですが、「がらがらどん」と呼ばれる・名乗ることができるのは山羊型リカントのみです。
ゲームの処理上の都合で流派となっていますが、実際にはブルーセ村で武芸の流派というように認識されているわけではなく、この団体を「がらがらどん」と呼ぶわけでもありません。ブルーセ村ではこの集団に属する山羊型リカントの守人を指して「がらがらどん」と呼んでいることから派生し、外部では流派【がらがらどん】として認識されています(が、村側やがらがらどんたちにはそれらの習わしを外部へ喧伝する理由もなく、知名度は皆無です)。
村の山羊型リカントであれば強制的に所属することになるため、ゲーム上では入門に必要な名誉点が免除されます。秘伝の習得に必要な名誉点は別途用意する必要があります。
がらがらどんとブルーセ語
「がらがらどん」という言葉は会話の中で多くの意味を持ちます。
人を指すのであれば、二人称で「がらがらどんたち」と呼ばれる場合は「この流派に所属するがらがらどん全体」を指し、一人称での「がらがらどん」は自身を指すもので、二人称の「がらがらどん」になると「当代の真のがらがらどん」を指し示します。「がらがらどんする」「がらがらどんが聞こえる」etc……その他多くの語彙が全て同音のがらがらどんで占められるため、村の文化に馴染みのない人間にとってはその意図を汲むのは困難を極めます。
これらの会話に習熟するのであれば、辺境地方語「ブルーセ語」の会話を習得するといいでしょう(大きな括りである地方語のよりローカルな範囲のもので、「ブルーセ訛り」とでも言うべきものです。基本的な会話は交易共通語と同じく魔動機文明語に続く言語体系で、一部特殊な語彙が混じっています。この会話を習得せずとも、シチュエーション次第では会話全体の5〜9割程度の内容は理解できます)。
流派装備
【がらがらどん】では、生来武器としての〈角〉を用いた格闘術、角を保護し強化するためのアイテム、角を持たない種族のための外付けの角型武器などを製作・販売しています。
流派秘伝の基本となる〈角〉は角を持っているキャラクターであれば入門時点で使用可能となります。流派に属さずとも〈擬角〉は購入可能です。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
角 | 0 | 〈格闘〉B | 0 | あなたの頭に生えているもの |
大角 | 0 | 〈格闘〉A | 0 | あなたの頭に生えているもの |
剛角 | 0 | 〈格闘〉S | 0 | あなたの頭に生えているもの |
擬角 | 0/7 | 〈格闘〉B | 380 | 頭部に取り付ける武器用の角 |
飾り気のない角鎧 | 0/12 | 装飾品:頭 | 500 | 角と頭部を保護する |
ゴツゴツした角鎧 | 0/12 | 装飾品:頭 | 1500 +20名誉点 | 角と頭部の防御力を強化する |
ツルツルした角鎧 | 0/12 | 装飾品:頭 | 1500 +20名誉点 | 角で攻撃を受け流しやすくする |
トゲトゲした角鎧 | 0/12 | 装飾品:頭 | 1500 +20名誉点 | 角による攻撃を強化する |
マルマルした角鎧 | 0/12 | 装飾品:頭 | 1500 +20名誉点 | 角による攻撃を均質化する |
秘伝
限定条件に表記される〈角〉は、上位ランクの角や〈擬角〉を含みます。
〈角鎧〉の表記は「角鎧」と名のつく全てのアイテムを指示します。
《双冠を戴く獣の轟き》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 常時型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈角〉
- 使用
- 適用
- リスク
- 概要
- 角による戦い方を深く学ぶ
- 効果
〈角〉の武器を強化する。
⑴〈角〉を用いた攻撃の追加ダメージを+1する。
⑵〈角〉の生来武器を所有するキャラクターが《武器習熟A/格闘》《武器習熟S/格闘》を習得した場合、対応したランクの〈大角〉〈剛角〉を使用可能になる。
《木々を薙ぎ倒す突風の音》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《跳び蹴り》
- 限定条件
- 〈角〉
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- 概要
- 移動時の慣性を攻撃に利用する
- 効果
移動による突進を利用した連続攻撃を行う。
⑴通常移動あるいは制限移動で10m以上移動した場合にこの効果を適用する。
射程/接触で対象1体に対して〈角〉による攻撃を行う。制限移動で10m以上移動している場合、命中判定に+1のボーナス修正を受ける。
この攻撃が終わったのち、キャラクターは「対応した移動を終えた状態」として通常の手番通りに補助動作や主動作などを使用できる。
《蹄に砕かれた大地の悲鳴》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 足捌き
- 限定条件
- なし
- 使用
- 適用
- リスク
- 概要
- 足場の悪さによるペナルティを無効化し、足腰を強化する
- 効果
山羊の山岳での機動力を身につける。
⑴足場が悪いことによるペナルティ修正を全て無効化する。
⑵跳躍判定、登攀判定に+「4」のボーナス修正。
⑶受け身判定に+「10」のボーナス修正(実質的に10mまで落下がノーリスク)。
《昏き洞より零れる咆哮》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 主動作型
- 前提
- 【挑発攻撃】
- 限定条件
- 〈角〉
- 使用
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- 概要
- 一撃絶倒の攻撃を予感させ、敵の注意を惹く
- 効果
敵に見せつけるように致命的な攻撃の予備動作を行い、集中力を乱す。
⑴射程/形状:術者、1エリア(半径3m)/5体、生命抵抗力(基準値)/精神抵抗力(対抗)/消滅。
対象はこのキャラクター以外の味方を対象とした命中判定に-1のペナルティ修正を受ける。
⑵次の自身の手番開始時、【昏き洞より零れる咆哮】発動後から今までに受けたダメージの合計が生命抵抗力以下の値であれば、以下の効果のうち1つを選択して適用できる。この状態は手番終了時まで継続する。〈角〉を用いた攻撃の追加ダメージを+「HPの最大値の10%(端数切捨)+攻撃に使用した技能レベル」。 〈角〉を用いた攻撃の威力を+「HPの最大値の50%(端数切捨)」(上限100、超過分は威力表のみで追加ロールし合算する)。 〈角〉を用いた攻撃の命中判定を+「【雲海に響く空の声】発動後に成功した回避判定と生命・精神抵抗力判定の合計」。 これらの効果の適用範囲は「任意の1回の近接攻撃」となり、最初の抵抗力判定に失敗している対象に対する攻撃にのみ適用できる。1度適用すると効果が終了する。
複数の効果が選択できる場合、1回の近接攻撃に全て適用するか、複数回の攻撃に振り分けて適用するか、そもそも適用しないかはプレイヤーが決定する。
《捉え難き天鼓の拍子木》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 【かいくぐり】【双冠を戴く獣の轟き】
- 限定条件
- 〈角鎧〉
- 使用
- 適用
- リスク
- 概要
- 効果
角を突き出して攻めかかり、敵の攻撃の出鼻を抑え逸らしながら頭突きを押し付ける。
〈角〉を装備した状態で回避判定に成功した場合、その回数を記録する。
自身の手番開始時、〈角〉を用いて攻撃する場合、その最初の攻撃においてC値を-「回避判定の成功回数」する(最低8)。複数を攻撃できる場合、効果の適用は1体分のみ。
効果適用後、回数の記録をリセットする。
《雲海に鳴り渡る空の唄声》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 主動作型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈角〉
- 使用
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- 回避判定-2
- 概要
- 恐ろしい声を増幅して解き放ち、相手を威圧する
- 効果
バインドヴォイスを放ち敵を攻撃、音圧を用いて萎縮させる。
⑴コスト4MP、射程/形状:術者、1エリア(半径6m)/20体、生命抵抗力(基準値)/生命抵抗力(対抗)/消滅。
対象は命中判定か回避力判定に-2のペナルティ修正を受け、補助動作を使用不能になる。持続1R。この効果の発動時にペナルティ修正を与える判定を命中判定と回避判定のいずれかから一つ選択すること。
《翔けり裂く蛟の閃き》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 《全力攻撃》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈角〉
- 使用
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 回避判定-2
- 概要
- 近接攻撃の追加ダメージ+4、敵の防御を突き崩す。
- 効果
⑴〈角〉による近接攻撃を行う際に宣言し、1回の攻撃に有効。複数を攻撃できる場合、効果の適用は1体分のみ。
攻撃の命中時、追加ダメージを+「4」点。この攻撃で1点以上のダメージを与えた場合、相手の防護点を「最大HPの10%(端数切捨)」点永続的に減少させる。
この効果は、「鎧、盾、武器、装飾品、種族特徴、魔法的効果」のうち、現時点で最も効果の大きいものを優先して防護点を減少させる。アイテムは防護点=耐久力が全損した時点で破壊される。全損していない場合は武具の耐久力修繕で回復可能。種族特徴の生来の防護点などは6時間の睡眠で回復する)。
《降りて穿つ激昂の穂先》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 《捨て身攻撃》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈角〉
- 使用
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 概要
- 近接攻撃の追加ダメージ+5、自傷ダメージ、現在のHPによって追加効果
- 効果
⑴〈角〉による近接攻撃を行う際に宣言し、1回の攻撃に有効。複数を攻撃できる場合、効果の適用は1体分のみ。
攻撃の命中時、追加ダメージを+「5」点。この時、最大HPと現在のHPの差で以下の効果を追加する。HP 追加効果 50%以下 追加ダメージを+「攻撃に用いた技能のレベル」点。 30%以下 この攻撃がダメージを与えた場合、攻撃の命中判定の値を基準として対象は生命抵抗力判定を行い、失敗した場合転倒する(飛行状態の対象は落下する)。 相手にダメージを与えると同時に、自身もHPに「5」点の確定ダメージを受ける。