この流派は、黄金のキャラバンに所属するシヴァニカというルーンフォークが実戦の中で研究し開発しました。元々はただのメイドでしたが、ある時黄金のキャラバンに所属し幾つもの荒事をこなすうちに、遮蔽の少ない荒野を遠距離から撃ち抜く狙撃手としての能力を開花させます。しかしいざ敵味方入り乱れる乱戦が発生すると、彼女の銃では１人ずつしか倒せず歯がゆい思いをすることの方が多くなりました。しかも広大な大地を移動するキャラバンでは弾丸の補充もままならず弾切れを起こすこともしばしばでした。
そこで彼女は弾丸を２つに割り、弾丸を節約して戦うようになります。これがマグナムシェル開発の第一歩になりました。ですが当然、弾道は安定せず殺傷力もないこの弾丸だけでは敵を倒せません。それを仲間との連携によりカバーしました。あえて味方に深手を負った敵を放置してもらい、自身はとどめを刺す事だけに専念する事で驚くほど戦果をあげる事に成功します。その結果、彼女は最も多く敵対者を仕留めたとされます。
この戦法は”ハイエナ”と比喩されることもありましたが、黄金のキャラバン内では比較的肯定的に捉えられ戦法を教わる者も少なくありませんでした。特に仲間との連携を重視する冒険者から評価は高く、主にオーレルム地方で広まることになります。そして仲間からの後押しによって流派として昇華し、弟子達が各地に道場が建てられることになったのです
【シヴァニカ多弾銃乱術】では主に拳銃を使う戦い方をする為、通常の銃士より敵との距離が近くなる傾向にあります。その為、体の硬直を消す為の特別なステップを取り入れ致命傷を避ける技術も教えています。道場で販売されているメイド服は開祖が元メイドだった為のコスチュームですが、致命傷を避ける為の技術も取り入れられています。

流派装備

【シヴァニカ多弾銃乱術】では特別な弾丸を使用する事で１発で複数体の敵を撃ち抜くことができます。その分威力は下がってしまいますが、瀕死の敵を撃つのにちょうどよいと好評です。散弾に使用すれば威力も上がる為、この弾をライフル弾として使用する事を前提に欲しがる銃士も多いです。
メイド服一式も販売されていますが、何故か購入者の半分は観賞用に購入されています