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ドラゴンスレイヤー(竜術師) 魔法使い系技能 Aテーブル - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ドラゴンスレイヤー(竜術師) 魔法使い系技能 Aテーブル

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知名度
形状
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製作時期
概要
効果

魔法使い系技能

ドラゴンスレイヤー技能 Aテーブル

 召竜魔法と呼ばれる魔法を使うための技能です。召竜魔法は、直接的にダメージを与える魔法を多く持つほか、自身の身体を竜のように強靭なものにするなど、戦闘に特化した魔法を備えた魔法体系です。
 なお、ドラゴンスレイヤー技能を習得すると、「ドラゴン語」の会話が行えるようになります。
 ドラゴンスレイヤー技能では、以下の判定が行えます。

魔法行使判定(⇒『Ⅰ』116頁)

ドラゴンスレイヤー技能を制限される種族

リカント:[獣変貌]時使用不可
 召竜魔法の行使にはドラゴン語による呼びかけが必須です。[獣変貌]状態のリカントはドラゴン語を発声することはできず、ドラゴンスレイヤー技能によるこの行為を行うことができません。

召竜魔法

 召竜魔法は、ドラゴンスレイヤー技能を習得することで使用できるようになります。媒体である〈竜の欠片〉を通してドラゴンの力を一時的に引き出し、効果を発生させます。呪文詠唱にドラゴン語が使用されます。
 召竜魔法は魔法なので、基本的なルールや表記の見方は、従来の魔法に従います。詳しくは『ルールブックⅠ』の172頁などを参照してください。
 召竜魔法は、ドラゴンスレイヤー技能を1レベル習得すると、1レベルの魔法すべてを使用できるようになります。以降はドラゴンスレイヤー技能が1レベル上昇するたびに、新しいレベルの魔法すべてが使用できるようになります。
 キャラクターシートに記入する場合、記入欄が存在しないため、「ミスティック」技能の欄を代わりに用い、「容姿・経歴・その他メモ」欄にドラゴンスレイヤー技能を習得している旨を記述してください。

召竜魔法の使用条件

移動の種別の制限
 召竜魔法を行使するときには、その手番の移動は制限移動に限られます。

発声
 召竜魔法の行使には呪文詠唱のためのドラゴン語の発声が必要です。
 そのため、[獣変貌]状態のリカントは召竜魔法を行使できません。
 [異貌]時のナイトメアは、発声の必要なく召竜魔法を行使できます。

鎧の制限
 召竜魔法は召異魔法を、果てはその源流である操霊魔法の流れを汲むものであり、かつ魔法行使時には媒体である〈竜の欠片〉を伝って術者の身体が熱を帯びるため、術者は非常に軽装であることが望まれます。召竜魔法を行使する際には、〈金属鎧〉を装備・着用していると、魔法行使判定に-4のペナルティ修正を受け、判定を行った直後に「10」点の確定ダメージを受けます。必要筋力10以上の〈非金属鎧〉を着用していた場合、魔法行使判定に-2のペナルティ修正を受け、判定を行った直後に「5」点の確定ダメージを受けます。必要筋力が10未満である〈非金属鎧〉には、ペナルティ修正並びに確定ダメージは適用されません。
 [異貌]時のナイトメアは、ペナルティ修正に限り、この制限を無視できます。(つまり、確定ダメージについては、無視することができません)。

武器の制限
 召竜魔法を行使する際、武器の装備は制限となりません。

〈竜の欠片〉
 召竜魔法を行使するときには、竜術師は〈竜の欠片〉を使用しなければなりません。
 キャラクターは、複数の〈竜の欠片〉を用意しても構いません。いずれか1つが使える状況なら、魔法の行使を行えます。
 〈竜の欠片〉は、持ち主に依存しません。他のキャラクターのそれを借りても魔法の行使は可能であり、数値にも影響しません。
 〈竜の欠片〉を用意するには、以下の方法があります。

指輪を使う:〈竜の欠片〉が使われた指輪を用意することが可能です。200ガメルが必要で、「右手」「左手」「その他」のいずれかに、装飾品として装備しなければなりません。

武器に〈竜の欠片〉を加工する:価格に200Gを追加して任意の武器を〈竜の欠片〉とすることが可能です。加工しても、武器の性能に影響はありません。ただし、〈パンチ〉〈キック〉〈投げ〉などの生体武器、及び「用法:1H#/2H#」の武器は〈竜の欠片〉として加工できません。

召竜魔法データ

 以下のページを参照してください。
召竜魔法データ

ドラゴンスレイヤー(竜術師) 魔法使い系技能 Aテーブル

概説

 アルフレイム大陸に数多存在する、幻獣たちの頂点たるドラゴンの力を借りる技能がこのドラゴンスレイヤーであり、この技能の持ち主は竜術師と呼ばれ、竜術師から繰り出される魔法たちは召竜魔法と呼称されます。
 魔法文明時代に一部の研究者によって密かに生み出され受け継がれてきた召竜魔法は、総じて同時期に発達した真語魔法と並ぶほどの強力さを誇ります。己が肉体の一部を竜のように強靭なものとする、敵対する者に対し炎やマナの塊を撃ち出すなど、その戦法は多岐にわたります。
 しかしながら、魔法を詠唱・行使している間は常にドラゴンたちが身に宿す焔によって術者の身体が赤熱するため、鎧を着用していると著しいペナルティ修正を受けることになるでしょう。
 そのため、後方に控え、射程の長い攻撃魔法で敵のHPを削るか、或いはペナルティを覚悟のうえで鎧を着用し、自身の強化とともに前線で肉弾戦を行うスタイルが一般的です。

発祥

 嘗て、否、現代においても、ドラゴンは強力無比たる存在で、その地位が揺らいだことはほとんどありません。一部の英雄級冒険者たちが漸く好敵手として渡り合えるほどの実力を有する災害級の脅威です。しかしながら、魔法文明時代の人々は、ドラゴンという脅威に怯えるだけの現状に甘んじることをよしとせず、何らかの対策をと日々研究を行っていました。
 ドラゴンのみならず、魔法王同士の対決があとを絶えなかった当時、魔神を呼び出し使役する魔法を見た研究者が閃きを得ました。彼ら魔神使いのように、我々もドラゴンの力を借りたらばよいのでは、と。
 もちろん、魔神とドラゴンでは使役するにあたって条件が大きく異なります。ドラゴンたちは魔神のように棲み処として異界を持つわけではありませんし、陰謀や策略を企てて人族やラクシアをどうこうしようという目的があるわけでもありません。ドラゴンたちが求めるのは、"叡智の剣"カルディアが砕けたことによって世界に満ちるようになったマナのみなのですから。
 そこで研究者たちは、膨大なマナを含むドラゴンたちの鱗や爪などにマナを注ぎ、その力の一端を引き出す技術を生み出しました。これが、召竜魔法の始まりです。
 ところが、そもそもドラゴンの体組織を手にすること自体が困難であるためにこの魔法は広く伝播することなく、いち流派のような扱いを受けるに留まり、いまに至りました。そればかりか、ドラゴンの威を借る臆病者たちの魔法だとか、ドラゴンを信仰する狂信者たちの妖術だとか(この辺りは、現代まで続く魔法王への畏れなどが多分に含まれている面も否定できませんが)と、陰口を叩かれることさえありました。
 ですが、そうした中にあっても、竜術師はドラゴンの力を身に宿し、戦場へと赴きます。その目的は千差万別ですが、いつしか彼らを「ドラゴンにも匹敵する魔法使い」、「ドラゴンを殺し力を奪うもの」といった存在として見る風潮ができあがり、このことからこの技能は"竜殺しの魔法"とも呼ばれるようになりました。

習得するには

 現代においてドラゴンスレイヤー技能を習得することは困難を極めます。まず第一に、ドラゴンを理解するための深い知識と素養が求められます。次に、ただでさえ母数の少ない竜術師の中から実力者を探し出して師匠とし、その下で修業をしなければなりません。この場合に、魔術師ギルドは窓口ではないために、師匠を探す段階で挫折する者が大半です。
 仮に師匠を発見したところで、更には召竜魔法を扱う反動の灼熱が待ち受けています。〈竜の欠片〉からの膨大なマナの奔流によって、召竜魔法の術者は身を焼かれるのです。これに耐え切れなかったものはそのまま焼け死ぬ運命を辿ることでしょう。
 逆に言えば、上記3点を突破してしまえば(可能なのは数百人~数万人にひとり、といった割合ですが)、竜術師への道程に立ったといっても過言ではありません。基本的に魔法の行使は〈竜の欠片〉にマナを込めることで行われるため、ドラゴン語に長けているならば習得は容易です。さらに、もともと習得過程で死亡率の高い魔法体系であるために、真語魔法のように師匠から無理難題を押し付けられ死亡するといったケースはほとんどありません。

社会での存在

 今も昔も、魔法使いは一般社会に於いては恐れの対象であり、こと畏敬の念を払われるドラゴンの威を借りたような召竜魔法に於いては、操霊魔法や召異魔法に並んで忌み嫌われています。それゆえ、自ら竜術師であると名乗るものはほとんどおらず、仮に名乗ったとしてそもそも竜術師の存在が認知されておらず怪しげな新興宗教か何かだと思われるケースが大半を占めます。
 冒険者社会に於いては、一定の恐れや好奇の視線に晒されることこそあるでしょうが、魔法使いには変わりがないのだからと、やはり強力な仲間として歓迎されます。

特徴と役割──主たる技能として

 ドラゴンスレイヤー技能を主として使う場合、ソーサラー技能と同じように、戦況を見極め、どの魔法を使うのが最適であるのかを判断することが求められます。
 戦闘特技の習得では、魔法使いに有利なものを習得していくべきでしょう。基本的には、ソーサラー技能と同じように運用していくことが望ましいです。特に、攻撃に於いては「形状:射撃」の魔法が大半を占めるため、《ターゲッティング》は必須といってもよいかもしれません。また、《魔法収束》を経て《魔法制御》を習得すれば、広い範囲を対象にする魔法を気兼ねなく行使することも可能でしょう。

特徴と役割──兼業として

 ドラゴンスレイヤー技能と他の技能を並立する場合、選択肢は広がりますが、戦士系技能との並立に於いては、鎧の着用によるペナルティが大きな足枷となるでしょう。特に、高い防護点によってダメージを軽減することができず、回避によって攻撃の命中を防ぐフェンサー技能やグラップラー技能などに関して言えば、一度の被弾が命取りになる以上、自身の魔法行使によって5点ものダメージを受けるのは非常に致命的です。よって、それらの技能で《マルチアクション》などによる自身の強化と近接攻撃を同時に行う定番の行動をとる際には、《頑強》の存在が非常に心強いでしょう。
 魔法使い系技能との並立を目指す場合、MPに大きなアドバンテージを得ます。このとき、コンジャラー技能やプリースト技能、或いはフェアリーテイマー技能などといった他者の補助に特化した技能との並立は、多様性に抜きんでていると言えるでしょう。攻撃と補助、回復などをタイミングよく繰り出すことができるため、無駄なラウンドを作らないことが大きな利点となります。
 一方でソーサラー技能やデーモンルーラー技能など、自身の強化と攻撃に特化した魔法使い系技能とは、若干役割に被りがあるため、あまり並立に向きません。自身の強化手段を多く用意することは魅力的ではありますが、そのために複数の手番を消費するよりは、これと決めた攻撃を毎ラウンド行う方が、より速く効率的に戦いを終わらせることができる筈です。
 もちろん、いずれの魔法使い系技能と組み合わせたときも、鎧の着用によるペナルティが付き纏うことは、忘れてはならないでしょう。
 その他系技能でいえば、ドラゴンスレイヤー技能はMP消費の激しさが弱点のひとつですから、セージ技能で《マナセーブ》を得ることや、レンジャー技能の《ポーションマスター》で魔香水による回復を計ることは非常に有効です。また、スカウト技能にて《ファストアクション》を得れば、強力無比な攻撃を繰り出すことが可能になるでしょう。

製作者:ねこねえ