【A/2-6】大失恋した事がある
【B/1-3】異種族の友人がいる
【C/4-1】家族に魔法使いがいる(いた)

冒険に出た理由【5-3】
まだ見ぬ世界を見るため

高名な魔法使いの家系に産まれた。その為か、他の子供より少し魔力量が多かった。当然、両親は世界一の"魔法使い"に育てようと画策した。しかし、彼女はそれを拒み、家出を頻繁にする様になる。そんな折、"とあるルーンフォーク"の男性と出会う。彼との会話は楽しく、自身の境遇や夢を語り合ったりした。それはもう"親友"と言って差し支えない程に。次第に彼に対する想いは大きくなる。それは今考えれば憧れだったのかもしれない。肥大化した想いはいつまでも抱えて居られるものではない。彼女は意を決して想いを告げる。しかし世の中とは残酷であった、彼は告げる。「私はもう永く無い。君と共に居られればどれ程楽しかっただろうか。だが私にはその猶予は無い。気持ちはとても嬉しかった。だからどうか私を忘れてくれ」。その言葉を最後に彼は姿を現さなくなった、死期を悟った彼は老年のルーンフォークだったのだ。苦い思い出を忘れようと勉学に励む様になる。親への反発と彼への無意識な想いがそうさせたのだろう、魔導機文明について特に力を入れた。魔導機文明の理解が深まるにつれまだ見ぬ世界への夢が膨らむ。そうして、家の名を捨て冒険者へとなった。

あわよくば、彼にもう一度逢い共に生きる術を探しに​─────。

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