容姿・経歴・その他メモ

　
容姿など：
身長177cm、体重は…自分も知らない。

スノーホワイトの美しいロングヘア、褐色肌にルビーの瞳。
清楚な容姿に反して、ローブの下はワガママなダイナマイツボディ。

100年前に人間男性との間に一子を儲けている寡婦。
その子は人族の歴史に『英雄』の一人として名を残した傑物である。

無理やり引き離され、そのまま死別することとなった家族の足跡を辿り、大陸中を旅してまわっている。

　

　
経歴：
魔法文明の終焉、それは即ち栄光の時代の崩壊である。

魔法王の乱立、世界を構成するマナの奪い合い、そして恐るべき『奈落』の浸食。
人の世は乱れ、解れ、散り散りとなり、彼らスノウエルフもまた地の果てへと落ち延びていった。

『奈落』とは何か。『奈落』とはどのようにして制するべきものか。
それを識る為、学者有志が山奥深くに作り上げた魔法結界の中の小集落に彼女は生まれた。
生活物資の確保以外に外界との接触を許されない、限られた空の下でそれを当然のものとして彼女は過ごし、成人を迎えた。

―――その日。
木の実を取りに森へと入り、行き倒れた人間の青年に気づいてしまった。
禁忌。そう知っていて、それでも目の前の命を見捨てられるほど、まだ少女は達観していなかった。

密かに食糧庫へと匿い、傷を手当し、食事を与えて。
回復した青年から、彼女はたくさんの「初めて」を受け取った。
外の世界のこと。人間のこと。魔物のこと。男女のこと。――愛するということ。

やがてその胎に命が宿ったことで、ついに秘密は露見する。
青年と少女は共に互いの記憶を魔法で奪われ、青年は放逐。彼女は命への冒涜だとして堕胎は辛うじて免れたものの、出産後ほどなく赤子は唯一集落へ来訪を許されていた商人へと預けられることとなった。


『愛』を奪い去られ、悲しむことを忘れさせられてから数十年。
不慮の事故により記憶簒奪の魔法を掛けた術者が死去したことにより、彼女は全てを思い出す。

……それはエルフにも少しばかり長く、人間には長すぎる時間だった。
夫となるはずの人はとうに亡く、我が子すら生きているものかどうか分からない。

それでも。自分にはまだこの先、人の幾倍もの猶予がある。
会いに往こう。わたしの愛しい、家族に―――

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