正義の味方を目指す人間の冒険者。
ザルツのとある農村でのんびりまったりと暮らしていたが、アンジェの村はある日魔物の襲撃に合う。
魔物に親を殺されそうになり、まさに何処にでもあるような悲劇が繰り返される―その手前で、魔物は息絶えた。
それは、寸前の所でかけつけた冒険者による活躍によるものだった。

助けに来た冒険者は、アンジェにとってまさに正義の味方の体現であった。
建物などは破壊されてしまったが、村の人命は何1つ失うことはなかった。
その光景を見て、子供心に憧れを持つのは、当然の流れと言えた。

それから彼は必死に身体を鍛え続けた。
結果として、ラクシアの神は彼に才能を与えた。冒険者として生きる最低限の能力を。
そうして、15歳の成人式と共に、彼は村を飛び出た。
憧れた、あの冒険者と同じ様に。誰かの"正義の味方"になる為に。

性格

性格は熱血漢。とにかく困った人がいれば首を突っ込む。
非常に純情で、人を信じやすい。信じすぎる。
それで痛い目に何度も合ったが、それでも余り怒ったりはしない。
自分の力を鍛えられた、経験不足だと自己反省して、明日に繋げる。
いい意味でも、悪い意味でも、寝て次の日になると忘れる。

容姿

身長はおおよそ160cm。体重は軽め。
16歳という年齢もあるが、かなり童顔。
鎧を纏っていないと、かなり華奢。
たまに女の子に間違えられる。その度に怒る。（恐らく、アンジェが怒る数少ない理由の1つ）

監禁されたことがある

冒険者になった直後、蛮族に捕まり牢に入れられた。
その時に、自分の実力の無さに悔し涙を流した。
このまま殺されることより、無力なことの方がアンジェにとっては耐えられなかった。
誰も助けられないまま、人生を終えることが嫌だった。

憧れる冒険者がいる

アンジェは冒険者に2回、命を助けられている。
1回は村の危機を。もう1回は冒険者の自分を。
その冒険者は名を名乗ることはしなかったが、アンジェはその顔をはっきりと覚えている。
どちらも同じ相手で、同じパーティだったのだから。
いつかは、憧れのそのパーティと同じ目線で。同じ戦場で戦いたいと思っている。
しかし、それは今ではない。自分がはっきりと、あの冒険者と同じ実力を持てたと確信するその日まで。

空腹のあまり失神したことがある

猪突猛進な性格が災いして、準備もロクにせず荒野を歩いたことがある。
結局、食べ物を確保出来ず道端で倒れる。運良く行商人に助けられ、事なきを得た。
その後一ヶ月くらいタダ働きさせられたが。
それ以降、非常食は1週間分必ず持ち歩くようになった。人は成長するのだ。