ゆとシートⅡ for SW2.0 - ゆと工公式鯖

“水底の神”カルヴァ - ゆとシートⅡ for SW2.0 - ゆと工公式鯖

“水底の神”カルヴァ

(不明/―)

聖印と神像

 複数の背骨、あるいは、触手が渦を巻く意匠が描かれた聖印です。本数にはばらつきがありますが、多くは3本か4本からなります。聖印のどこかには、未知の言語(魔神語)による格言が記されています。
 神像は魔神に似た姿、または気怠げな面持ちの青年の姿で作られます。そのいずれも多腕、あるいは多数の触手を生やしており、異形として象られます。

神格と教義

 カルヴァは“狂神”ラーリスの系譜に連なる神とされ、いずれの陣営にも属しません。一説には、ラーリス自らが神格を与えた直系の神であるとされています。その思想もまたラーリスと近しいところにあり、アンデッドを扱うこと、死者を蘇らせることを禁忌とせず、死体を供物とし、魔神をラクシアに召喚することにも躊躇がありません。その異常な性質から、世の理に反した邪神とも呼ばれ、他の神の多くからは危険視されています。
 その教義は、一種の運命論によって語られます。いかに善行を積もうと、悪行をはたらこうと──高きから低きへ流れる水のごとく──運命というものは決まっている。それゆえに、何を為しても結末は同じであり、なればこそ、何をしてもよい──それが、カルヴァの教えなのです。
 こうした教えから、カルヴァの信者は「使えるものはすべて使う」「目的のためには手段を選ばない」ことを是とします。そのため、人道にもとる方法や、危険を伴う行動を進んで行い、自ら破滅へと突き進んでいく場合も少なくありません。しかし、彼らは後悔もしなければ、迷いを抱くこともありません。待つものが滅びならば、それもまた運命であると。
 カルヴァは主として魔神によって信仰され、人族社会での信者はほとんど存在しません。その魔法に水への適正があることから、水棲の蛮族の間でも信仰されています。

格言

「ただ利だけを求めろ。おのずと結末に向かうだろう」

「結果があるのなら、手段を選ぶことは無意味である」

「何をしたって結末など変わらないのだから、思うがままに振る舞えばよい」

特殊神聖魔法

2
【異形の触腕】
消費
MP3
対象
術者
射程/
形状
術者/
時間
3分(18ラウンド)
抵抗
なし
概要
邪神カルヴァ様に祈ることにより、自身の肉体の一部を一時的に異形の触腕として変化させることができる。
効果

 片腕が蛸のような触手に変化します。術者はカテゴリ〈絡み〉のBランク武器〈テンタクルズアムル〉を得ます。この腕が生えている間、術者は半径10m以内の敵に近接攻撃を行うことができ、さらに「再生=15点」を得ます。
 この武器で攻撃するとき、命中力判定は「プリースト技能レベル+器用度ボーナス」で行い、また威力は「自身の筋力×2の値」として威力表に当てはめます(上限100)。追加ダメージは「術者の神聖魔法の魔力」を参照し、クリティカル値は「12」です。
 この武器による攻撃が命中した場合、「特殊効果:絡み」を発生させることができます。

4
【異形の祭典】
消費
MP6
対象
半径6m/
20
射程/
形状
30m/
起点指定
時間
一瞬
抵抗
半減
概要
邪神カルヴァ様の聖域に存在する触手を一時的に召喚し、術者の敵に対し攻撃することができる。
効果

 異形の触手を呼び出し敵対者に攻撃を仕掛けます。対象に「威力25+魔力」点の魔法ダメージを与えます。
 また、この魔法への精神抵抗力判定に失敗した対象は触手に捕まり、「特殊効果:絡み」が発生します。この絡みが解除されるまで、触手はその場に残り続けます。触手は、術者の命令に従い、1ラウンドに1回、術者の補助動作で触手に命令を下すことができます。
 触手の引きはがしの処理などに関しては、術者の神聖魔法の魔力を基準に達成値を算出します。

7
【彼方よりの呼び声】
消費
MP3
対象
術者
射程/
形状
術者/
時間
1日
抵抗
なし
概要
邪神カルヴァ様と電波が繋がりやすいようにセットしておくことで、任意のタイミングでカルヴァ様の冒涜的な知識を参照することができる。
効果

 効果時間中、1回だけ、「魔物知識判定」または「見識判定」を行う際に使用を宣言することができます。目標値が「250」以下であれば、その判定を自動成功として扱います。
 ただし、その後、この魔法を行使した際の達成値を目標値に精神抵抗力判定を行います。失敗した場合、術者は気絶します。

10
【深淵の水底】
消費
MP20
対象
任意の地点
射程/
形状
30m/
起点指定
時間
特殊
抵抗
なし
概要
邪神カルヴァ様が存在する聖域の水を召喚する。深淵の水は術者をどうにかしない限り増え続け、その一帯は水系の魔物が住みやすい環境へと変貌してしまう。
効果

 半径30mの水たまりを召喚します。この水に触れた「邪神カルヴァ」を信仰していないキャラクターは、毎ラウンド、自身の「冒険者レベル」または「魔物レベル」と同じだけ、MPが減少します。この効果でMPが0になり、かつこの水たまりの中で死亡した場合、対象は「水底の眷属」という魔物に変化します。
 水底の眷属は、基本的な能力は生前と変わりませんが、生前の種族に加えて「魔神」が追加され、さらに「水中適正」を得ます。この状態になったものは、カルヴァ様の忠実な下僕として活動を開始します。
 召喚された水たまりは、1ラウンドごとに「半径10m」ずつ拡大を続けます。術者はこの水たまりを発生させている間、毎ラウンド、「MP5」を消費し続けなければならず、眠ることもできなくなります。術者がMPを消費できない、もしくは睡眠、気絶、死亡など意識を失った場合、水たまりは消滅します。

13
【水底の落とし子】
消費
MP20
対象
任意の地点
射程/
形状
10m/
起点指定
時間
永続
抵抗
なし
概要
邪神カルヴァ様と狂神ラーリスの加護によって生まれ落ちた、異形の粘体を召喚する。その力は非常に強力であり、並みの存在では倒すことは叶わない。
効果

 邪神カルヴァと狂神ラーリスが産み落としたと言われる、異形の落とし子「カルヴァの落とし子」を召喚します。召喚された落とし子は、カルヴァ様の意思によって動かされ、命令がない場合はカルヴァ様に利益が生まれるように行動します。

製作者:ぽてち