ゆとシートⅡ for MS(マモノスクランブル) - ゆと工公式鯖

莠 生比 - ゆとシートⅡ for MS(マモノスクランブル) - ゆと工公式鯖

莠 生比(ハグサ イコロ)

プレイヤー:綴独

分類名
セリアンスロープ
出身地
北海道
根源
正裁
経緯
探しもの
クランへの感情
住所
都区東ブロック
強度
0
耐久値
20
能力値
身体
6
異質
4
社会
2
特性
  • 《獣化(狼/俊敏さと嗅覚)》
  • 《獣化(熊/頑強さと膂力)》
  • 《獣化《梟/冷静と機知》》
  • 《お節介》

マギ

名称 タイミング 対象 条件
《怪力無双》 サブ 自身 1~6

その他(設定・メモなど)

【性格】
基本的に人間嫌い。
されど真に厭うべきは人の醜さ、弱さなのだと、深層で理解しているからこそ、「しかたない」「なりゆきで」などと嘯きながら人助けに身を粉にする天邪鬼。

【個性】
椋鳩十の小説が好き。お気に入りは「大造じいさんとガン」と「片耳の大シカ」。
小柄な肉体に過積載の筋肉量。
視力が悪く眼鏡かコンタクトが手放せない。
特技
白兵戦闘、格闘を得手とする。殊更に足技を用いた戦法が凶悪。

【能力・スキル】
『宝の玉(イコロ)』
イコロとはアイヌ語で「宝」という意味。『宝の玉』というのは、釧路(管内鶴居村下雪裡)のアイヌ口承民話に遺る英雄の物語に登場する神通力を宿した一品。曰く、クマとイヌ(狼)とシマフクロウのカムイ達の相談にのり、手助けをした青年は、カムイ達から褒賞としてクマやイヌ、フクロウやシカに変身することを可能にする『宝の玉』を授かる。またその力を用いて別のコタンの女を救い、結ばれる。

莠生比も生まれついて奇妙な変身能力と、その際に顕れる奇妙な宝玉を持っていた。個々の動物の姿をしっかりと抽出して変身することは、可能だが意外に骨が折れるらしく、また変身能力とは言いつつ人間の姿の方が「変身している」という感覚がするほどに能力が馴染んでしまっている。何も考えず変身すると、様々な動物の形質が混淆したキメラじみた威容になる。

【生い立ち】
北海道出身。天涯孤独につき物心ついた頃より孤児院で生活していた。
名前は両親より与えられていたものらしいが、名前は漢字表記が分からず孤児院のスタッフが適当な字を充てた。

子供たちのコミュニティの中でもそれなりに明朗に振舞ってはいたが、聡明な彼の処世術、つまりは演技であった。おおよそ他人も自分もあまり興味のない彼の興味を惹いたのは、莠院長の薦めた物語であった。
ある時彼の容姿と聡明さに目を付けた女が彼を養子として引き取り、彼はその家族の一員となった。女は自らが挫折した夢、実子に委ねたが挫折した夢、芸能界の夢を引き取った子供に預けた。自身の夢を実現する自己投影された人形としての愛玩か、期待に応え続ける優秀な子供に対する愛情か。なににせよただの一人の子供であることは求められず、公の視線や養父母の期待に応える自らを作り上げる中で、一層彼は個人としての自他に対する執着を失っていった。
養母は彼の評価を自身のプロデュースの賜物として一躍有名になり、憧れていた界隈に足を踏み入れる。夢を叶え浮かれる母と経済的な余裕に浮かれる父の裏で、期待に応えられなかったことに劣等感を感じていた義姉に生比は執拗な嫌がらせや暴力を振るわれながら子役としての忙しない極限の日々を送ってゆく。
義母がとある著名人と不倫をしていることがテレビや週刊誌に取り沙汰されたことでその日々は終わりを告げた。夫婦は離婚し、父は娘を連れて実家へ帰り生比は母と取り残された。職を失い気力も失った母は遊興に耽り、借金に追われ、最後には彼の目の前で悍ましい呪いの言葉を吐きながら首を吊った。
借金取りのがなり声や扉を叩く音。嵐が過ぎ去った後の無音の部屋。壁の薄いアパートの周囲から聞こえる団欒の声や子供心におぞましく感じてしまうような嬌声。眼前で尿を垂れ流し、日に日に姿を変えてゆく母の首つり死体。
それらに心を蝕まれながら数日とも数週とも数カ月とも自分では定かではない時を独り閉じ籠り彼は過ごした。その孤独な籠城の果て、幼子はついに飢えて力尽き―――――――――――――――――――――そして怪物として甦った。

【東京背景】
彼は探し物をしている。
甦った時、彼は自身が生まれ持った名前が【イコロ-シリーズ】というアイヌの宝物・遺物から生まれ落ちた…否、生み落とされた人造のマモノ達に与えられた”銘”であったことを思い出した。そんな覚えの無い知識が脳裏に過った。
彼は己と同じ造られたマモノ達を、特段の理由は無く因縁に導かれるままに探し、多くマモノが集う東京へやってきた。


【フレーバーテキスト】
江戸後期、幕末、明治維新、その後長きにわたり、北海道の大地で古くから生きて来たアイヌは多くの迫害、簒奪を受けて来た。それはあるコタン(アイヌ語で彼等の集落を指す)で起った松前藩士による略奪行為。交易とは名ばかり。アイヌ勘定どころではない搾取に怒りの声をあげ、勢い余ってアイヌの男が藩士に対し掴みかかってしまったことを皮切りに、無礼成敗と村の男衆なべて十名が首を刎ねられ、多くの宝が徴収された。
その数日後。偶然にそのコタンに立ち寄り、惨状を目にした伊勢の郷士であり探検家であった松浦武四郎に、アイヌの女は一つの宝を託した。「これだけは渡すまい」と残った一つ、『宝の玉』。
松浦武四郎はアイヌの村々を渡り、探検と称し数年の間北海道に滞在したという。彼は件の女との間に子を授かった。その子と『宝の玉』を引き取ると、その頃には徐々に増えつつあった和人の北海道移民に紛らせ、その子どもを和人として生きるように仕込んだ。
莠生比は天涯孤独故、そんな由縁など露ほども知らないが、その一族の末裔であり『宝の玉』のみ譲りうけており、その能力を活用することができる。

チャットパレット

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