その他（設定・メモなど）

誰に対しても朗らかでお喋りなイタチの妖怪。自称19歳。
くだけ気味な敬語で喋り、少しばかり金にうるさく、人なつっこい。
好きなものはお喋り。嫌いなものは血と暴力。
通名は"彫師"のミサキ。

傷付ける事と傷付けられる事が大好き。
血は苦手だが、最近では苦手な事とは心が傷付けられる事だとして受け入れられる様になった。
もはや無敵である。

なお、返り討ちにした相手の噂やその嗜好から殺人鬼と勘違いされがちだが
本人としては別に面白くないので、わざわざ自分からその様な事はしないと話している。

一人称…アタシ

【興味のある相手】
二人称…アナタ・その時々の愛称
三人称…そちら・こちら

【興味のない相手】
二人称…お前
三人称…あれ・これ

　　　　　　　　　　　　　みなくてもいいとこ
――――――――――――　キ　リ　ト　リ　線　―――――――――――――――


纏魔一刀流という剣の名流、纏魔橋(てんまばし)家の娘だったが、今は家が取り潰しとなっているため社会への影響は皆無。
巷に知られるのは一家が斬殺された「道場の怪」という事件で、表沙汰には彼女も死んだとされている。
明るく礼儀正しい娘の死は、生前の映像でもって知人にも惜しまれた事だろう。

しかし、その実で彼女は加害者であり被害者。両親を斬殺したのは他ならぬ深裂である。

裏社会では"渡し橋"とも呼ばれる人斬り家系で育った彼女は、師でもある両親から並外れた訓練を課せられていた。
両親は事あるごとに「愛」だと言い、至らぬ彼女に体罰を加え続けた。
彼女はその言葉を信じて、日に日に増える体の傷を両親の愛だと錯覚していった。

そして、彼女が充分な実力を培った時、両親に愛を返さねばと考えた彼女は、立ち合いを申し込む。
その鋭い愛はみごと両親に届き、二人の命を三途の川に渡した。

深裂は、両親の血を見て、命が流れ落ちてゆく様な気がして、血が嫌いになった。
両親がいなくなってしまいとても寂しく思った。
傷(あい)を与えてくれて、傷(あい)を与える人間が居なくなってしまったのだから。

だから、今日も彼女は傷を求めて裏社会を歩く。傷とは愛だから。
沢山の傷が残せるよう、腰に佩かせた刀を抜く事は滅多にない。
殺したいのではなく、傷付け愛たいだけ。

加減を覚えた深裂は、傷を与えるのに三角刀を使う様になった。
それしばらくしてだ。"彫師"と呼ばれる様になったのは。

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