その他（設定・メモなど）

〈東京〉に巣食う暴力団のひとつ、天虹会系紅蓮組の構成員。
仕事の割によく笑う明るい人間に見えるが、その笑顔のまま暴力を振るうこともできる。
背中から上腕にかけての肌には一風変わった意匠の朱雀の刺青が広がっている。

岐阜の山岳地帯（現在は西東京の森林地帯）に住むマモノの一族、「オニ」の出身。
鬼族の中でも非常に穏やかで思慮深く、自然と共に静かに生きることを旨とする彼らは「穏仁（オニ）」と呼ばれる。
そこに生まれてしまった文字通りの鬼子が拓実だった。生まれてすぐに一族の精霊使いに危険性を予言され、本性が表に出てきてしまわないよう細心の注意を払って丁寧に教育されたものの、長じるにつれ自らの暴力や破壊への衝動が自我と切り離せないものであることを自覚。18の歳で長老たちにそのことを話し、里を出た。
今は都心部で気ままな独り暮らしをしている。

生まれた時につけられた名は「エ・ジャ＝ラズ（翼の印）」。
本来なら風の精霊と語り、その力を自在に借り受けることのできるシャーマンになれる加護をもって生まれたのだが、魂の在り方が精霊たちを怖がらせてしまうために、その力は現状「感情に従って周囲の風が荒れることがある」程度にとどまる。

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