その他（設定・メモなど）

自らの翼を捥ぎ堕天した元天使。本来光り輝いている光輪もその輝きを失っている。
翼を捥いだ傷跡の応急手当と下着代わりを兼ねて、胸部に布を巻いている。
常に生傷が絶えず、特に翼があった場所に固定されているガーゼには血が滲んでいる。

手の付けようがない暴れん坊で、腕に覚えがある者には問答無用で喧嘩を仕掛ける。
戦闘スタイルはバリバリのプロレス。得意技はアルゼンチン・バックブリーカー。
技術はあるが肉体が追いつかず、憧れる信念を叶えられないため、日々鍛錬をしている。

器物破損や傷害等、諸々の罪で捕縛され〈東京〉に連行された過去がある。
特定の住所は持たず食事は基本盗品と、まるで野良猫のような生活をしている。
「所持金があれば別」とのことで、格闘大会などで賞金を得た際には普通に飲食店へ行くこともある。
最近は近所のプロレスジムを個人経営しているおじさんから気にかけてもらっているらしい。

《マギ》で肉体の傷を回復すると、背中には白く煌めく一対の翼が生え、光輪は輝きを取り戻す。
まさに天使らしい美しい容姿になるが、本人はこの状態を嫌うため、使用したがらない。
彼女曰く、天使とは本来三対の翼を持ち、神に従うだけの木偶人形のような存在らしい。
翼を放置するといずれその姿に戻り、自らの意志すら持たない「気味の悪い存在」へ戻ってしまうと言う。
そうならないよう、《マギ》を使用したあとは速やかに人目につかないところでまた翼を捥ぐようだ。