クルクル
プレイヤー:冬月加奈
「まきちゃんにいつか。ありがとうを言うんだ。」
- 分類名
- マモノ
- 出身地
- 東京
- 根源
- 守護
- 経緯
- 守るもの
- クランへの感情
- 信頼
- 住所
- 都下西ブロック
- 強度
- 0
- 耐久値
- 20
- 能力値
-
- 身体
- 6
- 異質
- 4
- 社会
- 2
- 特性
-
- 《ぬいぐるみの体》
- 《手乗りサイズ》
- 《美声》
- 《ヒーロー》
マギ
名称 | タイミング | 対象 | 条件 |
---|---|---|---|
《守護者》 | 効果参照 | 単体 | 2・4・6・8・10・12 |
ダメージ適応の直前に使用する。対象に与えられるダメージを、変わりにお前が受ける。その際、お前が受けるダメージを3点減らす。自身不可 | |||
創作特性
ぬいぐるみの体
体が布や皮等で作られています。
材質や形状は様々な種類がある。
ヒーロー
あなたはヒーローとして他者の困りごとを解決するために活動している。
迷った子供の手助けや悪者の対峙することもあり、思わぬ事件に巻き込まれる時がある。
基本設定
年齢:なし
分類:器物型
種族:妖精(落書きのくまの妖精 / ドゥードルベア)
性別:なし(本人は「ボク」と名乗るが、性別はない)
職業:守護者 / 女の子の「友達」
身長:30cm(小さなぬいぐるみサイズ)
体重:ふわふわ軽い(約500g程度)
外観特徴:
体はチョコレートブラウンのフェルト素材のような質感。
片耳が白い(女の子が塗り忘れたため)。
足の裏には、女の子が間違えて描いた「カタカナの逆さの“ク”の文字」がついている。
赤いマフラーを巻いている(女の子が後から描き足した要素)。
性格
元気いっぱいの「かっこいいヒーロー」を目指すけなげな守護者
長所・短所
長所:
ひたむきな頑張り屋(失敗しても何度でも挑戦する)
子供の気持ちに敏感(女の子の悲しみや不安を感じ取るのが得意)
やさしくて、諦めない心を持つ(最後まで「ボクが守る!」と言い続ける)
短所:
ビビり屋(怖いものがあるとマフラーの中に顔を隠す)
自分の外見にちょっとだけ劣等感(「耳が白いのは変じゃないかな…?」と気にする)
強がり(本当は寂しがり屋だが、ヒーローの手前「全然平気だし!」と言い張る)
価値観や信念
価値観:
「かっこいいヒーローになりたい!」(自分の役割は「守ること」だと信じている)
「女の子が笑うためなら、なんでもやる!」(彼女の笑顔が「ごほうび」だと思っている)
信念:
「友達は絶対に見捨てない!」
「失敗はカッコ悪くない、やめるのが一番カッコ悪い!」
好きなこと/嫌いなこと
好きなこと:
女の子と一緒に遊ぶこと(かくれんぼやお絵かき遊びが大好き)
お昼寝(女の子と昼寝するのが一番の幸せ)
「かっこいい」ヒーローの話を聞くこと(絵本の「勇者の物語」を何度も聞きたがる)
嫌いなこと:
女の子が泣くこと(自分が無力だと感じる瞬間が一番つらい)
夜の静けさ(夜中は女の子が寝てしまうので、1人ぼっちになるのが寂しい)
激しい音(雷や花火)(音に敏感で、ピクッとする)
特技や技能
特技:
「クルクルクラッシュ」(ぐるぐる腕を回して放つモコモコのパンチ)
「もこもこかくれんぼ」(ふわふわの布に変身して、身を隠せる)
技能:
「ドゥードルフィールド」(落書きの世界を具現化させる力)
苦手なこと/弱点
苦手:
女の子に「かわいすぎる!」と抱きしめられること(ふわふわの布がつぶれてしまうから)
暗闇の静けさ(1人でいるのが怖い)
弱点:
落書きが消されると力が弱まる(特に足の裏の「ク」のマークが消えると消滅の危機)
口癖・話し方の特徴
口癖:
「さあ、クルクルっと元気になれ!」(女の子を励ますとき)
「オレはヒーローだぞ!」(カッコつけたいとき)
話し方の特徴:
語尾が「~だぞ!」(ヒーローっぽさを出したいから)
子供っぽいしゃべり方だが、頑張って落ち着こうとする場面もある。
他者との関わり方
:基本的に「お友達」として女の子に尽くすタイプ。人見知りせず、相手がどんな性格でも「とりあえず仲良くなろう」とする。
物語内での役割
目的と動機
目的:
「マキちゃんを笑顔にする」ことと、「ひとりぼっちの子を守ること」
動機:
マキちゃんが「私のお友達を描こう!」と落書きをしたことで、彼は命を得た。
彼はマキちゃんの「寂しい気持ち」を知っており、「もう誰も泣かせない!」と心に決めている。
呪いや制約
呪い:
足の裏の「ク」のマークが消されると動けなくなる(彼の「命のしるし」)。
制約:
クルクルは、「女の子の願い」に応えることで絶大な力を出すが、それ以外では力を発揮できない。
メモ
クルクルは、「寂しい子の涙を止めるヒーロー」として生まれたクマのぬいぐるみ。
彼の外見の「不完全なデザイン」は、地方の病院に住んでいるマキちゃんが書いたそのままの形。
これが彼のアイデンティティになっている。
彼の一番の夢は、「マキちゃんに会いに行って元気にすること」
マモノとして生まれた僕は東京にいるしかない。だからいつか会いに行けるようになるまで、マキちゃんのような寂しい思いをした女の子を助けるのが僕の使命なんだ!
絵本の内容
ここは、町のはずれにある小さな病院。
その病院の2階の小さな部屋に、マキちゃんが住んでいます。
マキちゃんは、毎日白い天井を見上げながら過ごしていました。
パパもママもお見舞いに来てくれるけど、「夜はひとりぼっち」。
「さみしいなあ…」
ベッドにうつ伏せになりながら、マキちゃんはつぶやきます。
「わたしにも、おともだちがいたらな…」
そのとき、先生が1冊のノートを持ってきてくれました。
「マキちゃん、このノートに"おともだち"の絵を描いてみない?」
「え?」
「もしかしたら、そのおともだちが、マキちゃんの寂しさを知って会いに来てくれるかもよ」
「ほんと?」
マキちゃんはノートとクレヨンを手にとり、目をキラキラさせます。
「よーし!わたしのヒーローのおともだちをかくぞー!」
シュッ シュッ
ぐるぐる くるくる
おおきな耳、ふわふわの体、そしてヒーローみたいな赤いマフラーを巻いたクマの絵が完成しました。
「えへへ、できた!この子の名前は…クルクル!」
「ヒーローのクルクルだよ!」
ノートのすみに、マキちゃんはそう書き添えました。
「さ、クルクル!わたしのそばに来てくれたら、きっと楽しいよ!」
満足したマキちゃんは、ノートを閉じて、ふわぁと大きなあくびをします。
そのまま、ベッドにもぐりこみ、すぐにすやすやと眠りに落ちました。
マキちゃんが眠っている夜中のこと。
「ボワンッ!」
突然、マキちゃんのノートがキラキラと光り出します。
ページが1枚…2枚…ふわりとめくれると、ページの中からモコモコした茶色い影が現れました。
「おはよう!」
飛び出してきたのは、なんと…マキちゃんが描いたクマ!
「ボクはヒーローのクルクルだぞ!」
クルクルはヒーローポーズを決めて、胸をドンと叩きました。
「なみだをとめにきたんだぞ!」
その声に、マキちゃんは目をこすりながら起き上がります。
「ん…?」
目の前には、あのノートに描いたはずのクルクルが立っているのです。
「…え?」
マキちゃんはびっくりしてベッドの上で後ずさり。
「きみ…ほんとうにクルクル?」
「おう! ボクはクルクルだ!」
クルクルはマフラーをくるっとなびかせ、得意げに胸を張ります。
「ボクはおともだちを泣かせないために生まれたヒーローなんだぞ!」
マキちゃんは目をまるくして、そして、思いっきり笑いました。
「ふふふ… ほんとうに… ほんとうに来てくれたんだね!」
マキちゃんは手を広げ、クルクルをぎゅーっと抱きしめました。
次の日の夜。
マキちゃんは、今日はパパもママも来られない日だと知りました。
「ふぅ…さみしいな…」
ベッドに寝ころび、まぶたに涙がにじみます。
「ママ、いつ来てくれるかな…」
ポタ…ポタ…
マキちゃんの涙が一滴、床に落ちたそのとき、部屋の中がひんやりした空気に変わりました。
ポタ…ポタ…ポタ…
部屋のすみから水音が響き、ふと目をやると、そこには大きな水のかたまりがありました。
「グオオオォォ…」
それは、「なみだモンスター」。
モンスターは大きなしずくのような体を持ち、部屋をジメジメとしたしょんぼり空間に変えていきます。
「さみしいの? もっと、もっと涙をちょうだい…」
「こわい…こわいよ…!」
「待てーーーっ!!」
大きな声が響きます。
ベッドから飛び降りたのは、もちろん…クルクル!
「ボクの大切なおともだちに、手ぇ出すなーっ!!」
クルクルはヒーローポーズを決め、「クルクルクラッシュ!」と叫びながら、ぐるぐる回したパンチをなみだモンスターにぶつけました。
ズボッ!
でも、モンスターの体はブヨブヨで柔らかいため、パンチはすり抜けてしまいます。
「うわぁぁぁ!? き、効かねぇ!」
「ふふふ… もっと涙をちょうだい… もっと、もっと…」
モンスターがマキちゃんに向かって手を伸ばします。
「マキちゃん、にげてーー!」
「がんばって、クルクル…!」
その瞬間、マキちゃんの言葉が光に変わり、クルクルのマフラーが輝きはじめました。
「な、なんだ…この力は…」
マフラーはぐるぐるぐるぐると長くなり、クルクルの体を包みます。
「これだ! これでいける!」
クルクルはマフラーをぶんっ!と振り回し、なみだモンスターをくるくる巻きにしました。
「クルクル・ラッピングスラッシュ!」
ぐるぐるぐるぐる…
モンスターはみるみる小さくなり、涙のしずくに戻りました。
「ふぅ… これでおしまいだぞ!」
「クルクル、かっこよかった!」
マキちゃんはニコニコと笑い、クルクルを抱きしめました。
「ふふん! ヒーローだからな!」
マキちゃんは言いました。
「これからも、ずっといっしょだよね?」
クルクルは、ふわふわの体をぺたんと丸めて、そっとつぶやきます。
「あたりまえだぞ… だってボクは、おともだちだからな!」
おしまい。