その他（設定・メモなど）

家神の一種ともいわれるブラウニー、そのひとり。小さな女性の姿をしている。
程よく片付いていない家屋を見つけては隠れ住んで家事を手伝い、その見返りで生計を立てる。
それが彼女たちの種族の生き方なのだが……彼女は同族の中でも異例の不器用さ、それと規格外の怪力を持ち合わせていた。
以下、彼女がこれまでお世話になってきた家主たちの発言である。

・「この部屋かい？彼女のおかげできれいさっぱりだよ。いや、元は空き部屋じゃなくて物置だったんだけども」
・「まさか床に付いた落ちないシミを床ごと剝がすとは盲点だったよね」
・「トロールと同棲するとこんな感じだったりするのかな」
・「本当に細かいところまで気が利くんだよ。誰もが見てわかる程度まで大ごとにしてくれる必要はないんだけど……」
・「ちいさくてかわいいなっておもってそっと見てたらテーブルをはんぶんこにしててびっくりしたんだ」

だが、腐っても家神の一族。一度壊してしまったものでもゆっ…………くりと時間をかけて元通りに修繕することで、
最終的には家主の記憶にある元の状態より比較的片付いたかな？程度の状態に仕上げることができるのだ。
家主たちは彼女が去った後の（一度は凄惨な状態となったが）綺麗な部屋を眺めて口を揃えて、
「努力と結果は認めるけど二度目はいいかな……」と嵐の片づけ妖精について語るのであった。

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