救道 芥
プレイヤー:綴独
「ろくでもない身の上だけどな、それでもオレはアイツらのクロウマン...だ!」
- 分類名
- サイボーグ
- 出身地
- 浅草下町
- 根源
- 守護
- 経緯
- 守るもの
- クランへの感情
- 責任感
- 住所
- 都下南ブロック
- 強度
- 0
- 耐久値
- 20
- 能力値
-
- 身体
- 6
- 異質
- 2
- 社会
- 4
- 特性
-
- 《翼》
- 《機械仕掛け》
- 《自己改造》
- 《使用人(アシスタント)》
マギ
名称 | タイミング | 対象 | 条件 |
---|---|---|---|
《心血の刃》 | ダメージ増加 | 単体 | 2~7 |
お前の【耐久値】を任意の点数減らす(最大でお前の【身体】点まで)。対象が与えるダメージを[減らした【耐久値】]点増やす。ラウンドに2回使える。 | |||
その他(設定・メモなど)
東京近郊の屋敷で“貴人”の使用人をする青年。彼女は太陽にまつわる高位の神らしいが素性は知れず、クラン「-Ladybird-」のリーダーとして指揮している。屋敷の使用人等には貴人の身の周りの世話や邸宅の管理の外に、秘匿された業務があった。
その業務とは、故あって隠遁を余儀なくされる貴人の見えざる手足となり、任務を遂行することである。闇夜に包まれた東京で、太陽の使者として神企業の動向をはじめ様々な不穏な兆候を調査し、「魔都/東京の闇から無辜のマモノや人々の平穏な生活を守る」という主命を貫く。必要とあらばマモノや人を殺めることもあるが、そんな組織の中で彼は「できるだけ胸を張れるヒーローでいたい」という想いと、「ダークヒーローだから…ね」という諦めの二律背反に苛まれている。
彼のコードネームは八咫烏にちなんだ「ヤタ」である。が、彼は偶に「クロウマン」の方を名乗りたがる。
烏を模った機械仕掛けの人型を持つマモノ。
両親が多額の借金を残して逃げたため、中学3年生から年齢を偽ったりと様々な方法で金を稼ぎ、現在中学3年生の妹と小学1年生の弟を守り養いながら生活していた。(彼自身は親父の連れ子である)
昔、弟に「○○ちゃんママが おにーちゃんはオレらのために‘くろー’してる って言ってたけどどーゆー意味?」と聞かれた折、
「ふっふっふ。ばれてしまったかー…お兄ちゃんは実は『闇夜に飛ぶ正義の味方!《クロウマン》!』なのだ!」
「クロウは烏って意味なんだ。二人の応援をパワーに変身するカラスのダークヒーローだぜぇ?」
と嘘をついた。その戯言・夢想は、幼い弟は勿論、事情を既に理解できていた妹をも大いに勇気づける。斯くして救道家では弟たちが想い描いたクロウマンの絵や、妹手製のフェルト人形のお守りなどが置かれるようになった。
その日は偶然にやって来る。夜勤明けにふらつきながらも愛する姉弟のいる家へ急ぐ芥は、不意に曲がり角を回って来た酔っぱらいの男と衝突してしまう。男は逆上し彼を殴りつける。明朝の裏路地で青年は中肉中背の男に馬乗りになられ、幾度となく殴りつけられた。拳の次は転がっていたガラス瓶。脳は温かな血をゆっくりと流して広げてゆく。事態の深刻さに気づいた男は突然青ざめて逃げ去っていった。
吐瀉物と血に塗れ、彼は薄れてゆく意識の中で家族を思う。まだ見ていなくては。まだ守らなければ。オレはクロウマンなのだからーーー
目が覚めた時彼はマモノになっていた。架空から生まれたマモノであり、救道芥の記憶を持つが、生前の彼ではもう無いことを自覚した。弟たちが描いたままのヒーローの姿を持った自分は何をすべきか。
家に帰ればそこに兄妹は居なかった。
自分が眠っている間借金の返済が滞ったことを理由に、人間の子供を商品としてマモノへ売っている人身売買組織へ、二人が売り飛ばされたことを、彼は執念と憤怒を燃料に独力で突き止めた。怒りのままに高利貸し、ディーラー組織、二人を買った裏社会に名の通っているマモノの富豪…それら全てを鏖殺した。結果 彼は札なしの指名手配犯とされ、恨みのない警官隊に対し無抵抗のまま捕らえられた。しかし、気づけば彼はある”貴人”の元に連れられていた。罪をもみ消し指名手配を取り払い、兄妹の保護と支援を行うことを条件に、従者となることを提案され、彼は彼女に忠誠を誓った。
現在妹と弟は東京都の外に家を貰い、二人暮らしをしている。
兄は路地裏で暴行を受けて死亡し、生命保険で彼らの借金は全額返済された。人身売買の被害に遭った二人は或る危険なマモノの暴走により偶然助かり警察に保護された。その後親切な女性の支援により平穏で平凡な生活を手に入れた。
というのが事の顛末であると、妹と弟たちには説明がなされる。
嘘だらけの顛末とその続きの日々の中で、姉弟は密かに信じている。自分たちを救ってくれた恐ろしいマモノ。あれは自分たちの夢想したクロウマンだ。兄はまだどこかできっと生きている。きっと正義を成しているのだ。
ーーーーそう、信じている。