キズナ

設定・その他メモ

両親、親戚、友人、過去の恋人などから、「理想の四ツ谷真」を幾度となく押し付けられて生きてきた。
周りにとって理想の人間を演じ続けること22年、精神的に限界が来ていた四ツ谷。
相手によって演じ分けるために、度々「俺」「僕」と一人称がごちゃ混ぜになったり、服のセンスや話題もめちゃくちゃになってきていた。『もう生きていたくない』、そう考えた瞬間、囲まれていた人垣から離れて一人になる。
その時、路地裏でキズナ使いに出会う。目撃されたことで彼は殺害される。
抵抗することもなく死ぬ時、彼は『やっと解放される』と安心していた。

だがしかし、彼はただ死ぬことは出来なかった。
目を覚ますと、興奮している人、呆れている人、が自分を眺めていた。
どういう状況か分からないまま、興奮している人（堤）の高級マンションへと連れられていった。

世話を焼いてくる堤に対して理想像を演じようとしたが、「君は君でいいんだよ！」という言葉に重かった心が軽くなり塩対応になった。堤のことは嫌いではない。塩対応なのは、四ツ谷にとって信頼と好感の証である。

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