キズナ

設定・その他メモ

都内の高校に通っていた普通の女の子……でもなかった。
親は行き過ぎた放任主義で彼女のことをあまり見てくれていなかったため、人付き合いの距離感をイマイチつかめないでいた。
人にあまり深く踏み込まず、踏み込ませず、人付き合いに執着心は持たず（ネガイ裏：無垢）。
心の拠り所は、人を助けて正しくあろうとすること（ネガイ表：善行）。
正しく生きていれば、少なくとも過ちは犯さない。そう思っていた。

誰とでも同じ距離感で過ごしていた学校生活。
ともすれば孤高にも見えるその有様により、本人は意識していなかったが、少なからず人気はあった。
時間が過ぎていくことで、彼女にも友人とも呼べる人間関係ができ始めていたころ。
友人たちと一緒に行ったカラオケボックスの帰り道でキセキ使いの《福音汚染》に巻き込まれてしまった。

趣味は音楽を聴き、歌うことだったが、上記経緯で歌う事に忌避感を覚えている。
学生服は思い出の服。真っ当な学校生活に戻ることは二度とないが、思い出だけは忘れないように着ている。
基本的には品行方正。そして悪（キセキ使い）を許すことはない。

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