キズナ

設定・その他メモ

「全ては、平等で優しくて無慈悲…黄金の昼下がりなんて幻だよ。」
「私はあの昼下がりで昼寝をする権利なんてとうの昔に自分で壊しちゃったけどそれでも私のような子供が出てこないために私は銃を持って喜んで血塗れになるよ。」

黒いフードを深くかぶっていることが多い赤毛の女性。言葉数が少ない傾向にはあるが子供は放っておけなくない性格。悪夢のせいでうまく眠れないことが多くクマがひどいがそこら辺はハウンドに気取られないように誤魔化すことが多い。

かつて宗教間で起こった紛争により戦争孤児になり生きるために年齢性別出身全て偽って紛争の兵士に紛れ込んでいたところを自分と同じ悲しい子供が出ないためにも協力してくれないかと当時の所長に手を差し伸べられベルドランド機関の13番目の被験体となった。リベルの副作用に耐えるため多種多様な薬品を投入され、体はボロボロ。それでも自分より年下の身寄りのない子供も多く自分がしっかりしなくてはという気持ちから実験には薬品などによる実験には積極的だった。いつしかそれも残虐さが増していきプロジェクトオフィウクスと呼ばれた史上最悪の実験が開始されるまでは。
　実験概要はシンプルで狭い実験場にリベルを投入した被験体を放り込み殺し合いをさせ最後の一人になるまで終わらず自殺も許されないというものだった。なんのための実験だったのかは不明だが、その中で生きる意味も分からずただひたすらに自分が前日まで世話をしていた子供達をリンクスは殺していった。殺しの技術はこの時に磨いていったもの。
　そんな時別のプロジェクトの一環としてレイチェルと同室に放り込まれたのが彼女との出会いだった。どんな時も笑みを絶やさず今にも壊れそうな少女を何故だか放っておけなくて今まで殺していった友人たちへの償いも兼ねてなのかリンクスはレイチェルにこっそり話しかけるようになった。レイチェルとの会話はリンクスの張り詰めていた心をほぐすには十分で年上の彼女を姉のように慕い、あだ名として地獄の天使様(Hell Angel)と彼女を呼ぶこともあった。
　そんな地獄の実験機関が3年前に崩壊し富豪ローゼンベルクの家に養子として迎入れられたが生物兵器として生きていたリンクスに普通の生活が分からなかったのと引き取った側もある程度の教養は身に付けさせてくれたが主に当主を阻む壁を壊すための兵器として利用したかったという利害関係の一致の結果裏社会で彼女の名前を知らない人間はある程度いなくなる程の暗殺者として成長していた。
　そんな中レイチェルが日本にいるという情報を受けレイチェルの残骸をきちんとあの世に送るために日本にやってきた。ハウンドであるキョウヤが自分に向けている感情は自分が背負うにはあまりに綺麗すぎるし何故大好きになってくれたのか理由がわからないということで見て見ぬふりをしている。それはそれとしてこの世に生を受けている間は幸せに生きてほしいので色々奮闘している。

履歴

オフィウクス：蛇遣座（ラテン語）
リンクス：山猫座(ラテン語)