容姿・経歴・その他メモ

曽祖父の代からとある町の付近で暮らす一族の長男。
子供の頃に両親は亡くなっており、三兄弟で暮らしている。

山羊人はプライドが高く、俗世を嫌い、水や空気の美味しい静かな場所を好む。
結果的に高地に住まう傾向があるが、橋渡りの曽祖父母が住み着いたのが、現在三兄弟が住む岩山の山頂付近であった。
この場所は川が綺麗で、麓まで滝が続き、平地の方では綺麗な水と土壌に培われた農作物が採れた。
しかし一つだけ問題があり、滝の付近にしばしばトロールが出現したのだ。
近くを通るものを襲い、また水を汚染する怪物に町人たちは手を焼いていた。

そんな時に現れたのが橋渡りの曽祖母で、最も簡単にトロールを倒してしまった。
最初は見慣れぬ獣人に戸惑っていた町人達も彼らを受け入れた。

そこから橋渡りの一族は、川と滝をトロールから守る、町の用心棒のような立ち位置となる。
しかし、橋渡りの父母の代の時に、強力なトロールが他の怪物を引き連れて奇襲をかけてくる。
たまたま町に冒険者の一行が滞在していたため制圧できたが、橋渡りの父母は命を落とす。

当時橋渡りは9歳、弟達は6歳と3歳であったが、町の人々は「今まで代々守ってくれた恩人」として、幼い彼らの手助けをしてくれた。
橋渡りも町人の厚意に応えようと、また、一族の使命を全うせんと腕を磨いた。

やがて橋渡りは成人し、トロールを倒せるようになった。
さらに3年が経ち、上の弟が成人した。
ある程度留守を任せられるようになったため、橋渡りは冒険者として登録し、腕を磨くことを誓う。
いつかまた父母を殺したようなトロールが現れるかもしれない。
その時は自分があの日の雪辱を果たすのだ。

尚、山羊人は只人との間に子を授かっても、100%山羊人の遺伝子が受け継がれる特異な種族である。
にもかかわらず四方世界に数が少ないのは、あまりに精神性を重んじるせいで、「相応しくない相手と番うくらいなら生涯独身を選ぶ」という者が殆どだからである。

橋渡りの両親はどちらも山羊人だが、父方の祖母は麓の町の只人であった。

不遜で傲慢だが、高潔さをよしとするため、礼節は尊ぶ。

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