容姿・経歴・その他メモ

「んっふふふ、何か御用かな？」「お仕事！ありがたぁい、手銭が尽きちゃあ野垂れ死んでしまうよぉボクァ」
「ローニンと呼んでくれ、ダメ？ならお好きにドーゾ！」「くひははは、さぁ、ぶち抜いてやるともよぉ……｜灰《フィ》の、｜魔狼《ガルー》がね」

◆概略
女装姿の｜狼人《ルプス》、酔狂な見た目に反して礼節や社交にも通じる冒険者の拳士。
元はサルファ・リステラの路地に住んでいた貧困児であり、偶さか授かった精霊使いの才能を用いて生き延びていた。
だがあるとき、スリを働こうとした相手が暴虐無人な無頼であったのが運の尽き、その"師匠"に拉致同然に拾われ、文字通りその武技を叩き込まれた。

女装も元々は師が笑いものにしながら押し付けてきたものだったが、街の破落戸がやけに油断する、動きが手緩くなる、と気が付いてからは自分から積極的に利用するようになった。師も予想外だったとのこと。

◆冒険者
ある日、師はふらりと姿を消した、死ぬようなタマではない、だが放置された以上は自分で勝手に決めねばならぬ。
そうして思いついたのが冒険者、ギルド、破落戸が身分を積める場所。
路地裏で白眼視は慣れている、無茶な付き合いも師匠に比べれば天国だ。殴り、斃し、日銭を得て、生きる―――なんと分かりやすいことか、素晴らしい。

冒険者になったのはつまるところそんな程度、英雄譚に憧れたでもなく、吟遊詩人の詩を聞いたでもない、が。
彼にとって、その日々は素晴らしく輝いている。

余裕も出てきた現在は、師匠の噂を仕入れて再開を望みつつ再開したら一発入れられるように鍛えること、それと色んなオシャレを見知って楽しむことを目的にしている。

◆スタイル
基本的には師に叩き込まれた酔拳を用いるが、女装で油断させる、煙幕を張って聴覚で一方的に叩く、口八丁で優位に立つ、精霊術で蟲を嗾ける、などなど、使える手管は何でも使うタイプ。拳法もまた手札の一枚であると認識している。

半面、単身で戦ってきた経験が濃い故に連携面はまだ未熟が滲む。応急手当や命水などの手札もあるが、一党のリソースという認識が最近ようやく覚えてきたところ。
前衛担当であるため、挑発などの小技も覚えるべきかと日々悩みながらも楽しんでいる。

◆性格
酔狂に振る舞いながら油断なく隙を探す擦れた大人の内面と、鬱屈から解き放たれて色々なものを楽しんでいる子供の内面を持っている。
遅れてきた青春……などと言うつもりはないが、楽しめるものは楽しまないと損ってもんだ、そう思うでしょぉ～？

◆演出
「｜水精《ウンディーネ》、もしもご機嫌よろしけりゃ、どうぞ一献差し上げたい」
「｜虫の王様《オベロン》、｜女王様《ティタニア》、踊れや踊れ、どうぞ宴を開きましょう」

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