容姿・経歴・その他メモ

都一番の薬の調合師である父。雪玲（シューリン、以下シューリン）もその一族の娘としては生まれた。彼女も父の手伝いながら多くの薬学的な知識を身に付け、いずれは自分も大学へ行くのだと勉強に励んでいた。

彼女は生前、都である男に目を付けられた。男はとある貴族の四男で、遊び人で有名だった。

ある日、男はシューリンに接触し、直に遊びに使う薬の調合を依頼する。父に直接言ってほしいと断ろうとするシューリンだが、父親に内緒に作ってくれたら都の大学への推薦状を用意すると言って彼女を誑かした。

薬の用意ができた日、四男に屋敷へと招かれる。推薦状と交換に薬を渡す約束となっていたため、直接四男の部屋へと赴くことになった。

その後、調合した薬を自身に盛られた。効果は抜群で自身を前後不覚に陥らせた。
シューリンは三日三晩休みなく四男の相手をさせられた。
そして薬の用量を知らない四男によって、過剰に薬を投与された結果、激しく痙攣を起こし、声を発することもできず、自分が誰かさえもわからなくなって死んだ。

反応がなくなったシューリンで四男は遊び続け、事を済ませたシューリンをどこに捨てるか一服してから考えようとしていた。

しかし、シューリンにはある呪いが掛けられていた。

彼女の祖母は力のある風水師の家系で、彼女にもしものことがあった場合、怨みが肉体と魂を結びつける鎖となり、地上から離れられないようになる呪いをかけていた。
その場でむくりと起き上がったシューリン。背後から四男の首を爪で突き刺した。
動脈から血を吹き出し、頭に血の巡らなくなった四男はその場に崩れ落ちる。シューリンは四男の首元からあふれ出る血を飲み干し、復活を果たす。
屋敷を蹂躙する最中に、彼女を見た者が「キョン…キョン（シー）…」と絶命する様子を目の当たりにする。漠然と「自分の名前はキョン＝キョンというのか……」と彼女は考えた。

屋敷中の人間の血を全て飲み干したキョン＝キョンは屋敷の中にあった服、金目のものなどを馬車に乗せ、村を飛び出した。
その後、身を隠せる場所を探した結果ジュ＝ラクにたどり着いた。

それからは自ら持つ知識を活用して治癒師として町で活動することなる。

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