容姿・経歴・その他メモ

「東方の都の一つ“ヴァク＝ワク”。大きな交易港をもち、様々な獣人族が住まう街。その街に出来た冒険者ギルド、そのギルド所属の冒険者であり、受付嬢である。
ヴァク＝ワクは獣人が多い国風に反し、只人が統治する。ミカドと呼ばれる王が君臨し、天下泰平を謳っている。
ミカドの王室は一夫多妻制で、複数の側室を持ち、正室を置かない。側室に序列を設けず九宮から年相応の娘を出させ、３年間子作りさせる。生まれた子供全員を育て、望む者からミカドの後継者とする。ミカドとなる者は代々お飾りが多いのだが、今のミカドは希代の明君と名高く、２０歳の時に生まれた嫡男も非常に聡明な皇子として１００年の治世が約束されたと市井でも評判である。

ミカドはその昔、夜目の利く猫族の傭兵を宿直（とのい）として幼少の頃からそばに置いていた。その猫族の宿直は成人を機に任を解かれている。現在は明君の計らいで立派な屋敷を与えられ、隠居生活をしているようだ。離任後にはミカドの側近の一人と同居し、女児を出産している。その女児がマリである。」


マリはミカドの長姉。ミカドが成人前に夜這をし、宿直との間にできた子供である。
ミカドはマリの母を宮中に迎え入れるつもりだったが、九宮は全員が只人の家柄のため、公には決してできないことであった。
そのため、マリの母は身を引き、母子で暮らすつもりだった。ミカドは彼女に土地と屋敷と使用人として忠実な家臣をマリの父親代わりとして与え、娘のためには陰ながら、あらゆる便宜を図ってやることにしたのだ。

とはいえ、ミカドも政務の合間にマリの母の元を訪れている。マリの実家の横にはミカドが建てた政務用別邸があり、政務にこもるという名目で使われているが、邸内の一角で《隧道》を使い、マリの実家を訪れているため、父親だと知っている。

人前ではわきまえているが、家族として話すときは「とと様」と呼んでいる。



マリは父親代わりのミカドの家臣と母親から、剣術と護身用真言魔術を習得した。ただし致命的に方向音痴のため、できる限り仲間と一緒に行動している。マキとミミは幼少期からの親友である。

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