容姿・経歴・その他メモ

東の最果て、その小国の一つに仕えた侍の少年。
八歳の頃に父が逝去したことで齢八つで元服し、家を継がねばならなくなり祖父の指導の元で鍛錬と勉学に励んだ。
十三の春には初陣を超え、年齢を感じさせぬ戦果を上げたことで将来有望な侍として主君の覚えも目出たく順調な人生を歩んでいた。
しかし戦乱の世の常と言うべきか、四度目の出陣に際し隣国相手の戦争で大敗を喫し国が滅んでしまう。
逃げる主君を生き残った僅かな手勢と共に必死で護衛するユウゼンだったが、突如現れた月の瞳を持つ謎の男と相対することとなる。
自身が国を滅ぼした元凶だと声高々に告げる男に激昂するユウゼン一行だったが、いざ戦闘となると瞬く間に部下を全員斬り捨てられその白刃を向けられる。
苦楽を共にした部下の死に嘆く暇もなく男と交戦することとなったユウゼンもまた、ほんのいっとき食い下がるも奮闘虚しく顔と肉体の至る所を刀で斬られ重症を負ってしまう。
力尽き、倒れ地に伏すユウゼンが最後に見たのは敬愛する主君が首を跳ね飛ばされ殺される所だった。
それを見ていることしか出来ない事実に赫怒を覚え唇を噛み締め血涙を流しながらも傷は深く、力が潰え意識を失うこととなる。
次に目が覚めた時、その瞳に映ったのは忠誠を捧げたはずの君主の首の無い亡骸と、燃え盛り灰燼となった愛しき己が故郷だった。

君主と故郷の仇である月の瞳を持った男を討つために、ユウゼンは流浪の身となることを決心する。
それは手も足も出なかった仇を打倒するための武者修行の旅であり、忠誠を捧げながらも死なせてしまった君主への贖罪の旅でもあった。

履歴

性格はぶっきらぼうで物静か。そして年齢にそぐわぬ厭世観を有している。
これは故郷の焼失と最愛の主君を守れなかったことに起因するものであり、これを踏み越えるのは一日二日では難しいだろう。
ただし、決して冷酷な人間であったり悲観主義者のような面倒くささがあったりという訳ではない。踏み込まず、踏み込まれずの距離感を一定に保ち続けるため日常生活で問題がでることは無いのだ。
この性格における問題点は日常……特に友人や仲間と冒険以外の時間を育むことが難しいという点にある。
一日で終わるその場限りの依頼ならばそれで問題はないだろうが、仮に彼が固定の一党を組むとなった場合にこの問題点は如実に表れてくるはずだ。特に戦場において互いの絆の深さは利になり得るからである。
……とはいえ、冒険者となって多少の経験を積んだおかげか、多少はこの厭世観もマシになっているようだ。
特に海の依頼で一緒になった冒険者たちには一定の感情を向けている(ド級の賞金首を討伐したということがあったにせよである)。そう言う意味で彼は良い方向へ成長を来しているのだろう。

セッション履歴

収支履歴