邪紋使いの傭兵。小柄で痩せ気味、褐色の肌と灰色の髪を持つ。割と話好きで気の良い性格をしている。銭ゲバのシスコン。酒は弱いが嫌いじゃない。
武器はその辺の戦場で拾った脇差大の刀剣。軽くて切れ味が良いので愛用している。逆手に構えるファイトスタイル。

好き：妹、金、甘味
嫌い：保身に走り職務を果たさない政治屋、無賃労働、割に合わない労働、残業

某国にある歓楽街の娼館の前に捨てられていた。詳細な生家や血筋は不明。幼少の頃より数々の養母達に愛情深く賑やかに育てられ、歓楽街で生活する者たちと身を寄せながら暮らしていた。10歳になる頃には娼館の女主人が4歳くらいの女児を拾ってきたことにより、妹ができる。拾われた女児は「クイニー」と名付けられ、病弱な体質で幾度も生命の危機に瀕することはあったが、自分と同じように養母達から愛情を注がれ大切に育てられた。イェラ自身もクイニーを溺愛し、実の兄妹のような関係だった。暮らしぶりはあまり裕福ではなかったが、幸せに生活していた。
幸福も束の間、国を大規模な混沌災害が襲う。この時所領を治めていた君主は愚かにも避難の勧告や避難所への誘導、災害への対応等を怠り、自らや側近の保身を優先し国内に多くの犠牲を生じさせた。イェラとクイニーも巻き込まれ、イェラは幸か不幸かシャドウの能力をその身に宿すこととなった。二人とも存命することはできたが、育った娼館や近隣の家屋は跡形もなく倒壊し、自分たちを育ててくれた歓楽街の住人たちや養母たちは多くが命を落とし、行方不明となってしまった。
そして病弱な妹との生活を安定させるため一念発起し、自らのシャドウとしての能力を生かし密偵や傭兵稼業、賞金稼ぎ等を始める。塞ぎ込んでしまいそうになることや現状に憤りを感じることもあったが、多くの戦地を経験し死に物狂いで生還し、実力をつけていく。
いつしかその褐色の細腕に因んで「枯枝のアラザール」と称されるようになり、賞金もかけられるようになった。
クイニーのためにより良い生活と医療を受けられる環境を確保するため、そして災害から数年経つ今でも瓦礫の山と化し、放置されている歓楽街を復興させるため、自分たちが世話になった街の住人たちを供養するためより精力的に傭兵として活動している。

7つ歳程の離れた妹。血の繋がりはない。金髪碧眼で睫毛が長い。可愛らしい顔つきをしている。虚弱で病気がちな体質。裁縫が得意。かわいい。

イサコの小5の時のあだ名。