・UGNイリーガルとして長く協力関係にある。幼馴染の翠簾野夕南が支部長を務めているということもあり、登録自体はP市だが、「探偵」という職業柄各地に足を運ぶことも多いため出先で他支部と連携することも多々ある。
・元々夜辺甚五郎の旧知であったことに加え、関わった事件がレネゲイド絡みで、UGNエージェントと成り行きで協力することになったことがイリーガルとして登録するに至った発端。
・彼らからは「《乱れ舞え纏華の焔(ミス・ミリオンダラー)》」というコードネームで呼ばれている。協力時は、旧知の支部であろうと容赦なく「探偵への依頼料＋イリーガル報酬」をきっちり取り立てることが彼女のポリシー。曰く、「契約ってのは徹底しなきゃ意味がねェ」だそうだ。
　その一貫したスタンスを「守銭奴」と皮肉る意味でつけられたコードネームだったが、今では積み上げた実績と共にUGNと確かな信頼関係を結ぶに至っている。
・依頼であり、代価があるのであれば、相手が一般人であろうとUGNであろうと基本的に断らないのが「名探偵」たる彼女の方針だ。

・古式ゆかしい名家「明花家」を実家に持つ。東京都中心部から離れた郊外、P市に拠点を構える名家であり、かつては貴族院に人材を輩出していたことから地元の大家に数えられる。
・存命中の血の繋がった家族は二人。袴（アンチワーディング装備）を纏いジャーム相手に切った張ったを演じた母「明花春」と、ほぼ常に営業回りで不在がちな父「明花晩夏」の間に生まれた一人娘。
　なお、血縁ではないものの、実家の使用人でありお目付け役でもあるUGNエージェントの「エル」とは非常に仲が良い。
・古風で時代錯誤な部分があり、現代の考え方に適応しきれていないことから家格は中流どまり。そのため、あきるも当初は二十歳になると同時に上流の名家に嫁ぐことが決められていた。
・未来を定められた中でも、祖父「明花冬三朗」は変わらずに彼女を愛し育んだ。名探偵「冬将軍」の異名をほしいままにした彼は、しかしあきるが10歳の頃に亡くなってしまう。
・それから飛び級で大学院を卒業し、モラトリアムを過ごすようにして自ら「探偵」を名乗るようになる。最初はただ、祖父の影に縋るかのように。
・しかしある時P市に降りかかった事件を契機に、彼女は自ら鳥籠を脱却する。母、明花家当主に対し宣誓した「事件解決を相応の成果として迎え、意志を認めろ」という言葉を全うしたことにより、彼女は定められた未来から解き放たれて自由を獲得した。
・それ以来、彼女は改めて「探偵」として歩み始めた。祖父の影を追うのではなく、祖父の往けなかった道を“繋ぐ”ために。

PL目線のコメント

・初代未完成ティーンズかつ、秋流の系譜……ですが系譜というにはだいぶ変化球になりました。巨乳だし。
・スタンダードなRCアタッカーを兼ねつつ、探偵らしさも出したかったためサラノイのクロスブリードになりました。

ミドル

・意志、知識に関しては自前のステの高さで補えるほか、《生き字引》で情報判定もこなせます。
・地道に侵蝕を稼ぎ、クライマックス時に100%前後に到達していることが目標です。

成長路線

・《氷熱の軍団》：EA/火力全体バフ
・《理知の城壁》：CE/交渉判定を【精神】で置換。社会のステの低さを補う。
・《デボラスフレア》：RA/サラマンダー飢餓アージエフェクト。軽減系エフェクトを使用不可にする。
・《ファンアウト》：EA/PT構成次第。自分は移動不要なので問題ない。
・《天性のひらめき》：EA/ミドル補助。でも侵蝕が重いわりに効果が薄い！
・《インスピレーション》EA/ミドル補助。PT構成次第。

戦闘

基本の動き

・マイナー：
　炎の加護

・メジャー：
　灼熱の砦
　コンセントレイト：サラマンダー
　結合粉砕
　クロスバースト（80～）
　焦熱の弾丸（100～プラズマカノン）


●80未満
焦熱の弾丸
ダイス：9dx8+2（侵蝕B抜き）
攻撃力：12
侵蝕値：12

●80～99
焦熱の弾丸
ダイス：9dx8+2（80～99侵蝕B込）
攻撃力：24
侵蝕値：16

●100
プラズマカノン
ダイス：11dx7+2（100～129侵蝕B込）
攻撃力：48
侵蝕値：19

クライマックス

・基本かわりません！100いってたらプラズマカノンを撃つ。ただそれだけです。

＜Dロイス＞《亜純血(デミブリード)》

　クロスブリードでありながら、シンドローム比率に偏りのある者に発現すると言われているディスクリプトロイス。
　彼女の場合はサラマンダーシンドロームにそれが現れている。産まれた時からそうだったのか、自我の形成と共に偏りをみせていったのかは定かではない。

＜シナリオ＞怪盗エース　〇傾倒/悔悟

　不倶戴天。名探偵の、まさしく宿敵。

　名探偵「千秋楽」と呼ばれるようになってから少し、数々の難事件を解決に導いてきた。
　しかし一方で、未だ犯人の確保にまで至っていない事件があることもまた事実だ。

　────鈍色のゴールデンシャトル争奪戦。
　そこで遭遇した“怪盗”を名乗る不埒者を、明花あきるはずっと追い続けている。

「どんな言葉で格好つけようたって、テメェのやってることはしょせんみみっちい犯罪だ。
　今度こそ警察に突き出してやるから、覚悟しとくンだな！」

＜メモリー：喪失＞明花冬三朗　○憧憬/悔悟

　最愛の祖父。
　もういない大切な人。

　名探偵「千秋楽」の先代、名探偵「冬将軍」。あきるが探偵になるきっかけとなった稀代の探偵であり、迷宮入りを危ぶまれた数々の難事件を鮮やかに紐解いていった老獪。
　そして同時に、孫煩悩な爺だった。あきるはほとんど冬三朗に育てられたといって過言ではなく、彼の死後はずっとその影を追うことでモラトリアムを埋めるような状態だった。

　今は違う。影を追うのではない。
　彼の手帳の未解決事件を受け継ぐように、志半ばだった祖父の道の先を繋ぐことが、今の明花あきるの目標だ。

猫川美亜：貸し　信頼/○嫌悪

　付き合いの長い情報屋の女。
　その手練手管と情報の確度には信頼を置いているものの、人格的にソリが合わない部分が多々ある。

"古書泥棒"：シナリオ　〇好奇心/隔意

　P市の事件に巻き込まれることとなった、その発端。
　図書館から史料を盗み出している馬鹿がいると聞いた彼女は、ギャラの釣り上げと引き換えにその奪還を了承した。

　手口を確認したところ、どうも常人のやり方ではない。
　というか、オーヴァードでしか成し得ないことを働いている。これは警察にも取り合ってもらえないわけだと納得した彼女は、P市支部に対し黒曜山の異変解決に手を貸すことと引き換えに、自分の仕事の情報収集も肩代わりさせることにした。

翠簾野夕南：セッション中　○尽力/悔悟

　旧知で大切な幼馴染。小さなころから「あき」の手を握ってくれた大事な人。
　長くこの市を離れていた彼が戻ってきた時、その間に「何か」があったのだろうということは察することができた。
　どうにかして支えになってやりたかった。オマエの抱えてるモンを半分寄越せと言っても、いつも決まって笑ってごまかされた。その態度に、アイツにとって私は、どこまでいっても守るべきものでしかないのか、という事実が悔しかった。
　しかしだからといって、一人で抱え込むことが大得意の幼馴染の力になることを、明花あきるが諦めるわけがない。名探偵である以前に、彼女にとって彼はとても大事な人だから。

「……とはいえ、契約(それ)と尽力(これ)とは別だ。
　きっちり料金は貰うぜ、支部長殿」

獅童糸香：セッション中　○同情/恥辱

　東雲のトモダチ。そして、あきるのトモダチ。
　黒曜山での一件にて、FH“マスターマインド”天船巴の手先として様々な凶行を引き起こした犯人であり、現在UGN預かりで治療中の少女。
　かつて明花の家の“お人形”だった自分と、天船巴の“傀儡”だった彼女を、どうにも切り離して考えることができなかった。その結果、あきるは彼女を操る糸を無理矢理引きちぎるという暴挙に出た。
　死を顧みずに。

　……《完全演技》で人の模倣をすることをやめた彼女は、幼子同然だ。情緒というものが育っていない彼女は、しかし幾人を殺した罪からは逃げられない。
　それを受け止めるのは彼女の運命だ。罰は必ず罪に追いつく。けれどでも、だからといって孤独を強いられなければいけないわけではない。
　あきるだけでなく、幼馴染の夕南にとっても恩人である夜辺甚五郎殺害に関しては思うところがあっても、その心が絆(ロイス)を絆(ロイス)と受け取れるようになるまで、辛抱強く寄り添ってやりたい────と、現在の心境としてはそんなところ。

　治療中の彼女の病室に訪れては他愛のない話をしたり、お土産をもってきたり。
　そんな感じの付き合いを続けている。

神々廻京：セッション中　○憧憬/隔意

　黒曜山での一件で出会った流れのメイド。
　いや流れのメイドって何────とは、お嬢様育ちのあきるが突っ込むことはなかった。
　UGNにだってメイドがいるんだし、別に流れでいたっておかしかねェだろ。

　淑やかな見た目と鮮やかな手捌きからは想像もつかぬ、竹を割ったように分かりやすい反骨心の持ち主。
　実家の軛に苦しんでいた彼女の相談に、素晴らしい罵詈雑言でもって回答してくれたことに驚きはしたものの────そういった侮辱と同義の行為に対し、決然とした態度で臨むとした彼女のことを、あきるは羨ましいと感じた。
　そして、その姿勢と「いつでもお嬢様を助けにいきます」と断言してくれた言葉に、勇気をもらった。

　令嬢とメイド、「ごっこ」遊びのような主従から始まったものではあったものの、あきるにとって彼女は対等な友人だ。
　流れという話だから、すぐに会えるようなものではないものの……流れという話だからこそ、いつか何処かでまた会えるだろうと考えている。

怪盗エース／清塚真澄：シナリオ　○尽力/悔悟

翠簾野夕南：固定　○尽力/食傷

　いつも通りに帰ってくる。
　それ以外に、今更尽くす言葉も交わす約束もない。

神奈毘緋月：セッション中　○有為/脅威

強盗：セッション中　○好奇心/厭気

“無貌の妖精(アラン・スミシー)”：セッション中　親近感/○食傷

笹部花音の姉：セッション中　懐旧/○厭気

PC②（書物泥棒を追おうね）

初期ロイス："古書泥棒"　推奨感情　P:好奇心/N:隔意
推奨ガヴァー／ワークス　刑事or探偵／指定無し

　キミが相談を受けたのはP市図書館で多発する『第二次世界大戦に関わる資料の紛失』に関するものだ。
　聞き込み調査、再発防止策を取っているにもかかわらず、何度も起きているという。
　司書長がこれは普通ではなく、明らかに盗まれていると察し、キミにどうにかしてもらえないかと相談したのがはじまりだった。

PC②明花あきる用ハンドアウト
初期ロイス：怪盗エース　推奨感情　P:傾倒/N:悔悟

　黒曜山の事件が終結してから数カ月後、キミの下をある人物が訪れる。

　それは、共に仕事をした事もあるUGNエージェント、"レッドホーネット"緋蜂紅であった。
　彼女はキミにある事を伝える。それは、駆け出しの頃、【鈍色のゴールデンシャトル】争奪戦でいっぱい食わされた相手、【怪盗エース】が再び現れるかもしれないということだ。
　怪盗エースは世界各国のお宝を華麗に鮮やかな手口で盗んでいく存在であり、中にはUGNやFHが確保に動いていた遺産も含まれていた。

　当然、探偵であるキミにとっての不倶戴天の敵であり、彼／彼女とは何度も相対していた。
　だが、ある時を境に【怪盗エース】はぱったりと活動しなくなってしまい、消息不明となっている。

　……あれから何年だろうか。
　消えていたソイツが、このD市外れの邸宅にある【D市のホープ・ダイヤモンド】を狙い、予告状を出したのだ。
　このチャンスを逃すわけにはいかない。早速紅と共に、キミはD市へと乗り込むこととなった。