本名は｜愛染 霧子《あいぜん きりこ》だが基本こちらの名前は名乗らず、FH内ではキリとだけ名乗っている。
元々は裕福な家庭に産まれ両親にも愛され育っていたが、十歳にも満たない頃に両親があるオーヴァードに目の前で殺害され、自身も殺されそうになる。
ギリギリのところで助けが入り、命は救われ親戚に引き取られた。だが、自身を引き取った親戚に両親の遺産は使い果たされ、遺産がなくなってからは邪魔者扱いをされ児童養護施設へ預けられることに。
裕福な生活から一変、児童養護施設での生活は決して楽ではなかったが、施設長も職員も施設に預けられている子どもたちも心優しく、貧しくても幸せだと思える生活を送っていた。
しかし、自身の16歳の誕生日、施設の運営元である理事長が全施設の運営費を全て持って消息不明になるという事件が発生。
運営維持が不可能な状況に追い込まれ、施設は閉鎖されることになり、施設の仲間たちともバラバラに他の施設に預けられることが決定してしまった。

両親の遺産さえ残っていればこの状況をどうにかできたかもしれない。
大好きな人たちと離れ離れにならずに済んだかもしれない。
自分にお金さえあれば……どうにかお金を……そう考えながら街を彷徨っていたところで偶然にも両親を殺したオーヴァードと再会し、再び殺されそうになる。
深い傷を負わされ、死にかけるも「こんな奴にこれ以上なにも奪われたくない！お前にこの命はやらない！！」と強く思い、オーヴァードとして覚醒。
覚醒したばかりの力を使い、仇でもあるオーヴァードに反撃、致命傷を負わせた。
何が起こっているのか分からず混乱しているところでそのオーヴァードを追っていたらしいFHのエージェントと出会い、様々なことを教えられ、FHへの勧誘を受ける。
「楽とは言えないが大金は稼げる」という言葉に釣られFHへの所属、そして独り立ちを決めた。
また、独り立ちを決めたその日に孤児院の仲間たち全員を自分が引き取ることも決め、仲間たちも「みんなで一緒にいたい、離れたくない」とそれを望んだ為、現在は孤児院の仲間たちと協力し合いながら一緒に暮らしている。

大切な仲間たちの身を守る為、仲間たちの存在はひた隠しにしており、FH内でもこの事を知っているのは自分を勧誘してきたFHエージェントのみ。