ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

五十土 桃 - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

怒雷の女帝ホノイカヅチ五十土 桃いかづち もも

プレイヤー:味噌汁の出汁

あ、あら?ワタクシとしたことが……」









ッしゃオラぁ!ブッ潰してやる!」

年齢
16
性別
星座
天秤座
身長
135cm
体重
28kg
血液型
A型
ワークス
文化部B
カヴァー
サバイバー
ブリード
ピュアブリード
シンドローム
ブラックドッグ
HP最大値
32
常備化ポイント
6
財産ポイント
5
行動値
6
戦闘移動
11
全力移動
22

経験点

消費
+49
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 FHの一員だった両親は、追いつめられた末に自ら命を絶ったらしい。
天涯孤独
経験 次期番長筆頭とまで言われたことがあった。
番長
邂逅 ふらりと神社に訪れた放蕩お嬢様。彼女はさまざまな縁を運んでくれた。
友人
覚醒 侵蝕値 実験によって体に改造を施されている。
素体 16
衝動 侵蝕値 おれと闘りあいたいやつはどいつだァ!?
闘争 16
侵蝕率基本値32

能力値

肉体5 感覚2 精神2 社会1
シンドローム2×2 シンドローム1×2 シンドローム1×2 シンドローム0×2
ワークス ワークス ワークス ワークス1
成長1 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵4 射撃 RC 交渉1
回避 知覚 意志 調達2
知識:ゲーム4 情報:アカデミア1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
Dロイス 頂の証 LM93p SSランク取得
八郷恋 好意 猜疑心 神出鬼没なところがちょっと不気味。

メモリー

関係名前感情
友人 南雲樺恋 依存 実は生まれて初めての友人というデカすぎる存在。いつも新たな風を桃に吹き込んでくれるため、何をするにしても無意識に樺恋頼りにしてしまっている。

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(LV)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
コンセントレイト:ブラックドッグ 2 メジャーアクション 2
C値ーLV(下限7)
加速装置 1 セットアッププロセス 自動成功 自身 至近 2
EA38p ラウンド中の行動値+[LV×4]
アームズリンク 5 メジャーアクション 〈白兵〉〈射撃〉 対決 武器 2
EA37p 組み合わせた判定D+LV個
ライトニングリンク 5 メジャーアクション 〈白兵〉〈射撃〉 対決 武器 4 リミット
HR78p 前提:アームズリンク。このエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力+[LV×4]。HP-5
エレキフィールド 1 メジャーアクション シンドローム 範囲(選択) 至近 2
UA32p このエフェクトを組み合わせたエフェクトの射程を至近、対象を範囲(選択)に変更。シナリオLV回
人間発電機 1 メジャーアクション 自動成功 単体 至近
接触した機械に電力を供給する。
リニアクローラー 1 メジャーアクション 自動成功 自身 至近
電磁浮遊する。

コンボ

加速装置

組み合わせ
タイミング
セットアッププロセス
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
2
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

行動値+4/+8。忘れずに。

「難しいことはいらねぇ!ただブン殴るんだよ!!」

組み合わせ
コンセントレイト:ブラックドッグアームズリンクライトニングリンク
タイミング
メジャーアクション
技能
白兵
難易度
対決
対象
単体
射程
至近
侵蝕値
8
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
5+8
8
4
30
100%以上
5+9
7
4
34

エレキフィールド搭載時は射程そのままに対象を範囲(選択)に変更、侵蝕増加を10に変更

「どおおぉぉおりゃあああああっっ!!!」

組み合わせ
コンセントレイト:ブラックドッグアームズリンクライトニングリンクエレキフィールドSSランク
タイミング
メジャーアクション
技能
白兵
難易度
対決
対象
シーン(選択)
射程
視界
侵蝕値
20
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%以上
5+9
7
4
34

武器常備化経験点種別技能命中攻撃力ガード
射程解説
雷霆棍 20 白兵 〈白兵〉 0 10 6 至近 IA76p ブラックドッグのエフェクトを組み合わせた攻撃の判定D+3。両手持ち
一般アイテム常備化経験点種別技能解説
ウェポンケース 1 一般 IA42p 選択:雷霆棍。いつでも装備可能
SSランク ランク LM93p エフェクトと同時に使用。そのエフェクトが「対象:単体」なら「対象:範囲(選択)」に、「対象:範囲(選択)」なら「射程:視界」「対象:シーン(選択)」に変更。メインプロセス終了時に侵蝕+10、シナリオ1回

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
10 10 124 20 15 179 0/179
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

ワタクシ、五十土桃ともうします。どうぞよしなに?

一人称
ワタクシ(平常)、おれ(戦闘)
二人称
あなた・『名前』ちゃん(平常)、おまえ(戦闘)
三人称
あの方(平常)、あいつ(戦闘)
誕生日
10/2
好きなもの
木の実、ゲーム、お料理、喧嘩
嫌いなもの
辛い食べ物、ファルスハーツ、不義
得意なこと
家事、ゴリ押し
苦手なこと
ゲーム、繊細な作業
HN
MM
身体的特徴
ロリ。起伏のないなだらかなスタイル。体の至る場所に改造跡と古傷があり、わりと悲惨な肌になっている。
特筆事項
昔はわんぱく(オブラート)で、戦闘になると荒々しい本性が顔を出す。本質は変わらず心優しい性格。
◎経歴

〇学園島に来るまで
・神社を運営する家系・五十土いかづち家のひとり娘として生まれる。

・実はFHの傘下だった五十土に生体実験を施され、ブラックドッグシンドロームと改造された体を手に入れる。当時8歳。

・家の実態がUGNに露呈し、FHから切り捨てられ五十土家は滅ぶ。両親は抵抗の末に自害した。当時10歳。

・わけもわからず逃亡ししばらく山でサバイバルするが、二ヶ月後UGNに保護される。

・翌年、UGNの勧めでアカデミアへ渡航。

〇学園島に来てから
・初等部5年に編入する。

・すぐさまいじめを鎮圧した結果番長連に目をつけられ、初等部ながら所属することになる。

・何度も不良やいじめを鎮圧(暴力)するうちに”怒雷の女帝ホノイカヅチ”と呼ばれ児童たちから恐れられる。
 また、次期番長筆頭候補として先輩から目をかけられるようになる。

・中等部に上がるまで続けたが、暴れることしか知らない桃を不憫に思ったひとりの先輩に説得され、番長連を下りる。

・新しいことを始めようといろいろ手を出し、その過程で島外れに廃神社を発見。運命を感じ、再生して住処とする。

◎性格

〇平常時
・はんなりおっとりなお嬢様。雰囲気の割に話す速度は普通~やや早め。意外と勝負事が好き。

・曲がったことがキライで、生徒間の揉め事があるとすぐ首を突っ込みたがる。

〇戦闘時
・荒々しく好戦的。およそ女の子とは思えない口調に変貌し、身長ほどある棍を振り回す。

・曲がったことがキライで、揉め事や諍いを暴力で解決する。

◎セリフ

〇平常時
「ごきげんよう、皆さん」
「あらあら、喧嘩はほどほどにね?」
「あっ、そこは……!ああ、また負けちゃいました………」
「樺恋ちゃん、ステイ、ステイよ」
「響ちゃんは強いんですのよ?ワタクシが保証いたしますわ!」
「葵ちゃん、ブレないですわね~」
「……覚悟はおありですね?」

〇戦闘時
「っしゃオラぁ!まとめてかかってこいやァ!」
「おれが!"怒雷の女帝"ホノイカヅチ、桃サマだァ!!」
「サンキュー樺恋!これで百人力だぜ!!」
「響!遅れンじゃねぇぞォ!!」
「そこだ葵ィ!ヒュウ、マーベラス!!」
「ブッ————潰れろォォ!!!」
「GG…………いい、たたかいでございました、ぜ………」

〇神社
「ふんふんふ~ん♪今日のおゆはんはどうしましょうかね~♪」
「……あら?照明がつかない…」
「んもー、しょうがないですわねー」
「流石に何度も充電するのは手間ですわね……追加のバッテリー、いただこうかしら」
「……ん?あっやば電気入れすぎ」
「きゃーーーーー!!!!」ドカーン
「げっほ、げほ……うう、ワタクシとしたことが……」

〇創部
「葵ちゃん。ごきげんよう」
「ゲーム部……そのようなものが」
「はい。面白そうですし、よろしいですよ」
「ワタクシも時々行きます。ゲームとはなんたるか、また教えてください」

〇部室
「えいっ、てやっ、えいっ」ガチャガチャ
「…………えい」
「ああっ!?あ、ああ…負けちゃいました……」
「…………これで25連勝」
「葵ちゃん、本当におつよい…こんなにハンデをいただいてもダメですのね……」
「…………でも、悪くなかった。…………ちゃんと完走できたし」
「そうです!しかも今回はコースアウトもしなかったのですよ!」
「…………えらい。よしよし」
「んふふー。……でも、次こそ。次こそは勝ってみせます!」
「…………頑張れ」

〇樺恋と
「樺恋ちゃんは今日もきゅるきゅるですわね~」
「どっちだ樺恋!?……上だと!?うおっマジだ!助かったぜ!」

〇Rファイト
「くっ、やりにくいぜ……あの青いやつ、もしかして援護もしてるのか?とんだ傑物だな」
「危ねえぞ樺恋!感心するのはわかるが、早く指示を頼む!」
「あいつだな。任せろ、おれが一発風穴あけてやる……!」

〇???
「おれ、が……たちあがらなくて、どうすンだよ……!」
"怒雷の女帝"ホノイカヅチがこれじゃザマぁないぜ。だろ?葵、樺恋」
「……響ィ!!わりぃ、待たせた!」
「こいつはおれが引き受ける。おまえが……おまえたちで、ブチかましてやれ!」
「でえぇりゃあああああッッッ!!!」
「へへ……もう、ゆびいっぽん動かねぇや」
「あとは任せましたよ、響ちゃん…………」

◎データ用メモ

①ココフォリアへ出力後
1.パラメータの「侵蝕率ダイスボーナス」の欄に次の値をコピー
(({侵蝕}/60F)/({侵蝕}/60F+1)C*(1-({侵蝕}/100F)/({侵蝕}/100F+1)C)*(({侵蝕}-60)/20F+1)+({侵蝕}/100F)/({侵蝕}/100F+1)C*(1-({侵蝕}/160F)/({侵蝕}/160F+1)C)*(({侵蝕}-100)/30F+3)+({侵蝕}/160F)/({侵蝕}/160F+1)C*(1-({侵蝕}/240F)/({侵蝕}/240F+1)C)*(({侵蝕}-160)/40F+5)+({侵蝕}/240F)/({侵蝕}/240F+1)C*7+({侵蝕}/300F)/({侵蝕}/300F+1)C)

2.パラメータの「侵蝕率ダイスボーナス(エフェクトレベル)」欄に次の値をコピー
(({侵蝕}/100F)/({侵蝕}/100F+1)C+({侵蝕}/160F)/({侵蝕}/160F+1)C)

3.パラメータの「コンセ」欄に次の値をコピー(クリ下限値を考慮するため2と別枠)
(({侵蝕}+300)/400)

4.パラメータの「リフレ」欄に次の値をコピー(クリ下限値を考慮するため2と別枠)
(({侵蝕}+300)/400)

資料集

神社にて

「…はぁ~い?あっ、葵ちゃーん!」

「どうしたの~?ワタクシに会いたくなっちゃった?」

「……ははぁ、なるほどぉ。響ちゃんが、ね」

「んふふ、そういうことならワタクシにお任せ。喜んで参加いたしますわ」

「ただ~し、条件があります。ふふ、何事もギブアンドテイクですのよ?」

「そうですわね、まずは…境内のお掃除を手伝ってくださいな?最近落ち葉がひどくて~」

「ええ、よろしくね~。じゃああとは————」


「——そのムカつくやつ、おれにブッ飛ばさせろ。いいな?」

ワタクシおれという人間。

名家の生まれでした。
幼いころから『強き者は弱き者に寄り添うべき』と教えられました。
家柄、資産、コネクション。
周囲の子どもたちにないものを、わたくしはたくさん持っていました。
どうやらわたくしは強き者のようです。
ならば、教えのとおり寄り添いましょう。
争いに仲裁を。いじめには制裁を。
……いささか、頼りない体格でしたが。人は不思議なもので、わたくしが強い気持ちであれば意外と声が通ったものでした。

こうして、使命感に満ちた者マセガキとして子ども社会に君臨したのでした。


ふざけるな。ふざけるな!
何が強き者ですか。こんなの、不当な力でしかないでしょう!?
なんですか、この力は……この体は!
さんざ弄り回した、わたくしの体!こんなの、欲しくなんてなかった!
ねえ、オトウサマ。オカアサマ。
わたくしを一体どうしたいんですか?何を、求めているのですか!?

『お前は、五十土のためにその力を使うのだ』

……ああそうか。わたくしは体のいい道具ってことか。
理解した。わたくしは、多くを生まれ持ったかわりに愛を与えられなかったんだ。
わたくしは『弱者』。他の子があたりまえに持つものを持たない弱者だった。
そして、オトウサマ。オカアサマ。お前たちは『強者』。『弱者に寄り添わない強者』だ。
わたくしに根付いた指針は、単なる美辞麗句だったということだ。

ここに、教えは破綻した。
だが、いいだろう。しばらくはお前たちの思惑に乗ってやる。
どのみちご両親も化け者オーヴァード。弱者の自分はまだ勝てない。
いつかその喉を掻っ切って復讐するその時まで、従順な駒であり続けよう。
——でも、もう騙されない。何も考えずにただ従うわたくしはもういないんだ。
待っていろ、オトウサマ。オカアサマ。
おれをただのガキと見くびるなよ——!


おれは山にいた。
……急だよな。おれもそう思う。
とりあえず、その辺のドングリを食べたりして生きtにっが!にっっっが!このドングリ食えねぇ!
ぺっぺっ……えーと、『ドングリは食べられない物もある』と。焼いてもダメとは……ちゅらいぜ。
ああ、なんだっけ。そうそう、おれが山にいる理由なんだけど。

家がなくなった。

いやー参った。おれが復讐する前に終わっちまうとは。
もう二週間……一ヶ月くらい前かもな?朝起きたらなんか騒がしくて、なんかヤバそうだったから必死こいて逃げちゃったんだよ。
そして数日隠れて、こっそり戻ってみたらあらびっくり。家ボロボロで誰もいなかったのさ。
で、行くアテもないおれはこうして山でサバイバルしてるってわけ。あっ、いちおう体はなんとか洗ってるぞ。川の水だけど。

……オトウサマたち、生きてるかな?この手でブッ飛ばしたかったんだけど。
ま、ダメならそれはそれでいいか。あんなやつらいない方がいいんだし。
そんなことより、おれ自身だ。
幸い改造された体は頑丈で、ちょっとやそっとの傷はすぐ治っちまう。
けれど、お腹はどうしようもない。流石に食べなかったら飢えちゃいそうだから、なるべく安全そうなものを焼いて食べている。
まさか流し読みしていた野食系のご本の知恵がこんなところで生きるとは……。
案外、生きてると何があるかわからんもんだな。おれ10年ぐらいしか生きてないけど。
……とはいえ、だ。おれはいくら体が化け物といえど、子どもであることに変わりはない。必ず近いうちに限界が来るだろう。
はてさて、この先どうしたものか……


お、この魚うまっ。


おれは離島にいた。
……急だよな。おれもそう思う。
とりあえず、その辺のワルガキどもをしばkあれ?この展開さっきもあったな?

サバイバル生活は、あれからほどなくして終わりを迎えた。
というのも、おれの実家を焼き尽くしたやつらに見つかっちまったんだ。
ただそれが悪いやつらじゃなかったみたいで、『UGN』っていうおれみたいな化け物を助けてくれる組織だった。
で、五十土家はその敵対組織の手下だったと。おれみたいな実験を何度もしていたのがバレて、でも五十土家はやめる素振りもなく、結果UGNさんはしかたなく襲撃……というのが、おれが逃げた日のことだったらしい。
いやはや、救いはあるもんだね。

残念ながら、オトウサマとオカアサマはしんじゃったとのこと。
追い詰められて上司にも見捨てられ、挙句おれも逃げてて、何も無くなったご両親は絶望して自害したんだって。
哀れご両親、お前たちもまた『弱者』だったんだな……。同情なんてしないが。クズだし。
しかし本当に残念だ。できることならこの手で一発ブッ飛ばしたかったのに。
とはいえ、おれの復讐はこうして生き延びていることで果たせたと言ってもいいだろう。
復讐は何も生まない、ってどっかのご本で見たこともあるしな。
ここら辺が落とし所だろう。

あんまりな境遇になっちまったおれは元の学校なんて行けるわけもなく、UGNさんの施設で教育を受けることになった。
おれ以外にも何人か同じような子どもと一緒に授業を受けたりしたが、これがまあつまらない。
どいつもこいつも暗い顔か無表情ばっかりで、話しかけても大した返答がなかったり、そもそも返答すらされなかったり。
なんだよー、おれだけ変なやつみたいじゃんか。……なんて思っていたら、白髪の女の人に声をかけられた。
その人が言うには、ここから遠く離れた島におれみたいな化け物のための学園があるとのこと。
これはまさに渡りに船。
てなわけで、即答でその島へ渡航することに決めた。渡りに船だけにってな。………てへ。

小学5年度半ばごろ。
さあ、やってきたぜ学園島。
半数は化け物オーヴァード、もう半数は普通の人が通うアカデミアおれたちの楽園
……なるほど、こりゃ確かにおれ向きかもしれねえ。
覚えてるか?おれは昔、強き者は弱き者に寄り添うノブリス・オブリージュという指針を掲げていたことを。
あれは結局、ご両親によるおれの改造計画の一環だったわけだが……その指針は、今でもおれの中で生きている。
そして、この学園には強者オーヴァード弱者普通の人がいるっつーわけだ。
ならば、今度こそ成ってやろうじゃないか。
弱き者に寄り添う、本当の強き者ってモンに!

というわけで今、おれは学園で話を聞かないワルガキをシバき回す日々を送っているのだった。
……そ、そんなに暴力してるワケじゃねーぞ!あくまで最終手段だからな!


初等部生のお喧嘩を見かけてはゲンコツする日々を送ることしばらく。
おれは番長連、ってトコに招かれた。
なんでも強い能力者たちの集まりで、モットーは『強きを挫き弱きを助ける』。
放課後に島の見回りをして喧嘩とかを諌める活動をしてるんだと。
で、ガキ大将してるおれは将来有望だから声をかけたんだって。
……いい。いいじゃないか番長連。おれにぴったりだ。
最近は"怒雷の女帝"ホノイカヅチなんて呼ばれるようになったおれは、恐がられて抵抗もされないことが多くなった。
張り合いがないのはつまらない。
その点、番長連の活動なら上級生が相手になることも多くなる。初等部生おれしかいないしな。
おれの指針にマッチしてて、喧嘩もできるなんて。間違いない、番長連はおれの天職だ!
ッしゃあ、"怒雷の女帝"ホノイカヅチ、五十土桃サマの本気!いっちょ見せてやるぜ!


「桃さん」

暴れるのは楽しい。

「あなたは、やりたいことができていますか?」

喧嘩は楽しい。

「ノブリス・オブリージュ。あなたはそう言っていましたね。いま、その目的がすり替わっていませんか?」

闘いは楽しい。

「……番長連こんなところに縛りつけたわたくしたちが言うのは、きっとおかしいのでしょう。でも――

争いは、楽しい。

――桃さん。あなたが本当にやりたかったのは、こんなことじゃないでしょう……?」

破、壊、は――




そうだ。

わたくしは。
おれは。
ワタクシは。

やりたいことを探す、そんな人間でございました。



中等部に進学してすぐ。
ワタクシは、番長連を辞することになりました。
とある先輩に諭され、ワタクシは気づいたのです。視野狭窄に陥り、暴れ回ることに傾倒しすぎていたのだと。
ワタクシはこれまで、行動指針をいくつも変えてきた人間です。場所や組織に縛られるのは、どうやら性に合わないようでして。
このまま番長連に居続ければ、ワタクシは『弱き者に寄り添う』という当初の指針すら無くしてしまう……そう思い、脱退することに決めたんです。
貴重な戦力だったワタクシを引き止める声は多かったものの、背中を押してくださった先輩に報いるべく、天職とまで思えた番長連との縁を断ち切りました。

やることがなくなったワタクシは、これからやりたいことを探す一環で島を巡りました。
その中で、島の果てに古びた小さな廃神社を発見。
信仰する神もわからず、誰が使っていたのかもわからない。そんな不思議な神社を見たワタクシは『ビビッ』と来たのです。

――この神社は、縛られないワタクシにピッタリだ、と!

ここを住処と決めたワタクシはすぐさま学園に申し出て、自力での再生を条件に住居としての利用を許可されました。
Sランクという肩書きはこういうときに便利ですね。んふふ。

というわけで、今は巫女の真似事をしながら生活してみています。昔取った杵柄というのでしょうか、これがなかなか性に合いまして、楽しくなってしまいました。
しばらくは『名も無き神社のミコミコ☆桃ちゃん』とでも名乗っておきましょう。

さて、次は何を目指してみましょうか〜?


………ん?ああ、『おれ』か?
別にいなくなっちゃいねーよ。

おれは『ワタクシ』だ。
ワタクシも『おれ』です。

荒っぽいおれワタクシも。
しとやかなワタクシおれも。

何も変わらない『五十土 桃おれ/ワタクシですのよ

んふふふはは

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