容姿・経歴・その他メモ

第二の月-リフレクト・ムーン-
月陰真影流の末裔。
宵待十香は忍者の家系、宵待家の跡取り息子であり月陰真影流を受け継ぐものである。

彼はとある村での因習を調査する任務を受けていた。その村の因習とは、村に生まれた少女を生贄に捧げるというもの。そうすることでムラガミサマが村に永遠の繁栄と秩序をもたらしてくれるだろう。

宵待十香は持ち前の正義感からその因習を打破しようとした。しかし、百余年に及ぶ儀式の積み重ねは其れを強固なものとしており到底一人で解決し切れるものではなかった。だから───彼は選択したのである。せめて、何も知らない無垢の少女の命だけは助けようと。

彼の選択はその少女と入れ替わること。生贄として求められるのはその村で最も若い少女。名前すらつけられなかった生贄のためだけに生まれた存在。しかし、百余年に渡り続いた儀式に初めて、綻びが生じる。小さな綻びではあるが、その綻びがいつか次にこの村に来るものの役に立つようにと願って。

宵待十香は生贄の少女である。儀式から逃れようともその性質は変わらず、オーヴァードとして覚醒した彼女にその性質が顕著に現れている。それは因果を捻じ曲げ、運命を自身へと収束させる被虐の力。彼女の近くで厄災が起きたのならば、それは全て彼女へと降り注ぐ。究極的なまでの不幸体質であるが、彼女はその力は不幸なんかじゃなく、誰かを守るための力だと信じている。

彼女の戸籍は全て入れ替わった宵待十香本人のものとなっている。彼から教わった最低限の護身術と、オーヴァードとしての力を組み合わせることで幼いながらも強敵と渡り合ってきた。第二の月とは、第一の月である宵待十香としての第二。そして、水面に映り込む月-リフレクト・ムーン-の名の通り、自身へ向けられた厄災を全て切り裂き、跳ね返す叛逆の力も意味している。

こと一対一の戦いにおいては無類の強さを誇る他、複数対複数の戦いにも適応しており、幅広い戦闘をこなすことができる。反面、一対多の戦いは不得手としており、一対多の戦いに秀でている支部長のいる支部へと配属された。のかもしれない。

戸籍が男性のものであるため、学校には男装をして潜入することとなる。仮にも忍者に憧れているため、その変装は一人前のものであるが彼女は不幸体質。何かのハプニングでバレてしまうかもしれない。がそれは神のみぞ知る蟹の味噌汁。彼女の実力であれば大抵のことは切り抜けられると考えられるが───。

『38万kmをその手のひらに』

「ねえねえ、見てくださいよ！確かに月に手は届かないかもしれませんがほら───」

元気よく訪ねてきた彼女の手には掬われた水がある。少し待っててくださいね、と言われ待たされるとやがて水面が静かになってくるだろう。

そして映し出されるのは遥か空に浮かんでいる月。距離にして38万km。

「ね、こうすれば月にも手が届くんですよ」

彼女にとって月とは何を暗示しているのだろうか。幸せか、夢か、はたまた別のものなのか。

ふっと水面に息を吹きかけ、彼女は水を庭に撒き散らす。飛沫は月光に照らされてキラキラと光りながら降りていく。綺麗だな。と思ったのはその光景に対してなのか、宵待十香に対してなのか。

彼女から目が離せないのは、彼女の体質からなのか。

掛ける声も失って、ただ口から出てきた言葉は
「届くさ、きっとあの月にだって」
だったか。

どうしてそんな言葉が出てきたのかわからない。ただ、そういうべきだと思ったのかもしれない。

けれど、彼女の引力ならば月だって引き寄せてしまえるような、そんな気がした。

Profile

名前:宵待 十香(よいまち とおか)
コードネーム:第二の月(リフレクト・ムーン)
シンドローム:ウロボロス×ノイマン(ウロボロスシンドロームが発見されるまではバロール×ノイマン)
年齢:16(戸籍上) 性別:女(戸籍上男)
誕生日:不明(9/14) 出身:因習の村(廃村)
身長:155cm 体重:45kg 髪色:黒/白 瞳の色:赤
性格:底抜けに明るく、前向き。
性質:禍を引き寄せる。
流派:月陰真影流(模倣)
武器:ナイフ
モチーフ:水面に映る月(反転、模倣の意)

履歴

いつからか、宵待十香の周囲に星が浮かぶようになった。月と───星。

闇夜を照らすその光は、途絶えることはない。

セッション履歴