特徴

戦闘スタイル:姿を消し血液で作った暗器(基本ナイフ)で敵を仕留める。
夜の小鳥:名前「クロコ」普段は懐に潜んでいるか肩にいる。戦闘中は周囲を飛び回っている。ちなみに喋る。
コードネーム:『R.I.P.』は「RestInPeace(やすらかに眠れ)」の略。支部長時代はこのコードネームを使用していなかったが支部壊滅後、再びこのコードネームで活動している。

過去

元々はUGNの執行部に所属するエージェントだった。
能力が適性だった事もあり執行部で多くの仕事をこなした。
だが自分は執行部の仕事も自分の能力も好きにはなれなかった。
…人々の笑顔が好きだった、それを守りたくてUGNに所属したが自分の居る場所は地獄そのものだった。
もちろん自分が流してきた血によって誰かの日常が守れていると信じていた、だが長い年月を地獄で過ごすうちに何の為に自分が人を殺し続けているのか徐々に分からなくなっていった。

そんな時だった霧谷優吾から異動の指示を受けたのは、郊外の小さな支部の支部長に空きが出来た為自分に支部長をして欲しいと言われたが…明らかに自分向きの仕事ではないと異論を唱えたが命令との事で訳の分からないまま、UGNの支部長になった。

不馴れながらも小さい支部だった為仕事は何とかこなせる様になった頃、身寄りのないチルドレンを数名支部で引き取る事になった、そこに雨森瑞希や石上悠兎もいた。

ただでさえ向かない支部長の仕事をしながら子守りだなんて…汚れ仕事ばかりを請け負っていた人間に務まるのかと頭を抱えた…

それからしばらくして瑞希が任務で怪我をして帰ってきた、同行していたエージェントを庇い傷を負ったらしい…本来であれば守られるのはエージェントではなくチルドレンである瑞希のはずだが瑞希いわく身体が気づいたら動いていたらしい。

瑞希を気に掛けるようになって、俺は気づかされた。
俺が本当に望んでいたものを…やりたかった事。
今の俺には誰かを殺さなくても誰かの助けになれる、誰かを救えるのだと。
その日から俺はチルドレン達とも打ち解け合える様になっていった。

7年前

数年後。部下ではあるが俺は自分の支部のチルドレン達が可愛くて仕方がなくなっていた。
あいつらの成長や活躍が俺は何より嬉しかった、自分でも思う、俺は変わってしまったと…良くも悪くも…

その日は支部長室でデスクワークをしていた。
唐突にその瞬間は訪れる、デスク電話がけたたましく鳴り響き、悠兎が瑞希のジャーム化したと連絡してきた。
現場に到着した時には悠兎が瑞希を処置した後だった、いや恐らく瑞希を殺した後に連絡してきたのだろう。
よくやったと悠兎の肩を叩き、瑞希に触れようとした時に瑞希はレネゲイドビーング化して蘇ってしまう。

だが瑞希はジャーム化した後も人を助ける為に行動を続けていた、俺はそれが嬉しかった。
そんな感情に流されて俺は過ちを犯した。
本来であればどんな行動をとっていようがジャームは殺すべきだ、だが俺は瑞希の討伐を保留にした。
当然監視をつけ、何かあった場合には即時攻撃の許可を出した、それでも甘いという上層部からの忠告を過去に執行部で手に入れた情報を囮にして突っぱねた。

俺の下したこの判断が災厄を招くとも知らずに…

1年後、瑞希は街から姿を消した。
監視体制を緩めたつもりは当然無かったがジャーム化した瑞希の能力を甘くみた俺のミスが引き起こした失態だ。
監視が困難になった以上、討伐はやむ無しと判断し支部の総力を上げて瑞希を探した。

5年前

捜索を開始して約1年、未だに瑞希を見つけられずにいた。
俺への責任問題と指摘する連絡も連日絶える事は無かった。
ある日俺はその件で本部に呼び出されていた。

だがその日に瑞希は現れ、街を半壊させる被害を出した。
俺は支部へ急遽戻るがもう支部は壊滅していた、支部員も援護に来てくれていた暮明市のメンバーさえももはや誰も生きては居なかった。
ただ1人、この被害を引き起こした瑞希を除いて。
一瞬だけ瑞希の姿を確認出来たがその姿は予想外のモノだった、あいつは若返り幼少期の姿になっていた。

瑞希に何が起こったのかは分からない。
だがあいつがかつての仲間を殺し、関係ない人々に多くの被害を出した、それだけは確かだ。

過ちだと気付いた時には全部遅すぎた。
もはや俺が瑞希にやってやれる事は、あいつを終わらせてやる事だけだ。
だからせめて「RestInPeace」

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