名前の由来は11番だったから。
　現在はとあるリエゾンロードの下で動いているFHエージェント。

　一人称は俺。二人称はお前、お前ら。三人称はあいつ、あいつら。

　ぶっきらぼうで乱雑な口調というか最早口が悪く、敬語を使うのは苦手。

　恩には恩で報い、仇には仇で返す。

　子供と老人と女性を守る対象と定めており、それらを傷つける者は誰であろうと許さない。

　主に自身の知覚範囲を拡張と、自身への認識を操作する事が可能。

　また長い間悪意を浴び続けた影響として、その身に受けた悪意の蓄積、解放が可能。

　戦闘方法としては主に近接でデバウラーを振り回し、溜め込んだ悪意をそのまま相手に喰らわせる。
　

　物心ついた時にゃあ目が痛くなるほど白い部屋にいた………まぁ親に捨てられたって事だ。

　んで色々と分かった事がある。俺が目覚めた場所はUGNとかいう組織の研究室らしいという事、俺はどうやら化け物(オーヴァード)らしいという事と、化け物(オーヴァード)の中でも特異体質の不死者(アンデッド)らしいという事。

「オーヴァードの救済」やら「ジャーム化の恐怖から解放」やら………よくもまぁそんな御大層な言い分がたくさん出てくるもんだがそれは兎も角、俺はモルモットになった。
　まぁ物心つく前から実験は始まってたらしいし、正確にはモルモットになっていたが正解かもな。

　色んな人と話し、色んな本を読み、色んな歌を聞いた。
　色んな薬を飲み、色んな物を食べ、色んな苦しみを味わった。
　色んな怪我をして、色んな悲鳴を上げ、色んな方法で死んだ。

　まぁようするに色々されたってこったぁな。

　このまま一生モルモットとして生き続けていくのか、なんて考えながら死んだように生きてた。





　とあるリエゾンエージェントが来るまでは。