ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

神脇 朱音 - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

愛はさだめレッドフード神脇 朱音

プレイヤー:Ravens

年齢
不明
性別
星座
不明
身長
145cm
体重
40kg
血液型
不明
ワークス
FHエージェントD
カヴァー
FHエージェント
ブリード
ピュアブリード
シンドローム
ウロボロス
HP最大値
28
常備化ポイント
4
財産ポイント
4
行動値
8
戦闘移動
13
全力移動
26

経験点

消費
+34
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 [削除された記録]
天涯孤独
経験 「わたしのオオカミさんになってくれる?」
禁断の愛
欲望 「わたしのオオカミさん!会いたかった、会いたかったよ!」
愛情
覚醒 侵蝕値 [削除された記録]
素体 16
衝動 侵蝕値 「いっぱい、愛したい…」
妄想 14
その他の修正7
侵蝕率基本値37

能力値

肉体2 感覚2 精神4 社会1
シンドローム1×2 シンドローム1×2 シンドローム2×2 シンドローム0×2
ワークス ワークス ワークス ワークス1
成長 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵 射撃 RC1 交渉1
回避 知覚1 意志 調達1
情報:FH1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
Dロイス 古代種エンシェントレネゲイド
フィオナ・ランカスター 親近感 敵愾心
"オオカミさん" 純愛 憎悪 「わたしのオオカミさん、大好き、ずっとずっと、愛したかった置いていくなんて許せない

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
原初の紫:妖精の手 5 オートアクション 自動成功 単体 視界 5
判定のダイス目のひとつを10にする、1シナリオLV回。
原初の黄:絡め取る大地 5 セットアッププロセス 自動成功 視界 1
ラウンド間、対象の行動値-[LVx2]する。
原初の赤:サイレンの魔女 5 メジャーアクション 〈RC〉 対決 シーン(選択) 視界 6
「攻撃力+[LVx3]」の射撃攻撃、装甲無視、《コンセントレイト》組み合わせ不可。
混沌なる主 5 メジャーアクション シンドローム 2
組み合わせた判定の達成値+[LVx2]する、1シーン3回。
ルーラー 5 セットアッププロセス 自動成功 シーン(選択) 視界 6 Dロイス
ラウンド間、対象の行うあらゆる判定のダイス-LV個、1シナリオ3回。
道化の出し物 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 1
禁じられし業 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 3

コンボ

赤ずきんの子守唄

組み合わせ
原初の赤:サイレンの魔女混沌なる主
タイミング
メジャーアクション
技能
RC
難易度
対決
対象
シーン(選択)
射程
視界
侵蝕値
8
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
4
10
11
15
100%以上
7
10
13
18

彷徨う黒森林の乙女

組み合わせ
ルーラー原初の黄:絡め取る大地
タイミング
セットアッププロセス
技能
難易度
自動成功
対象
シーン(選択)
射程
視界
侵蝕値
7
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
100%以上

お望みのままに

組み合わせ
原初の紫:妖精の手
タイミング
技能
難易度
対象
射程
侵蝕値
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
100%以上

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
0 164 0 0 164 0/164
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

0-5960-7980-99100-129130-159160-199200-239240-299300-
ダイス+0+1+2+3+4+5+6+7+8
Efct.Lv+0+0+0+1+1+2+2+2+2

容姿・経歴・その他メモ

「あら、こんなところに迷子してしまうなんて、かわいそう」

唄うかのような口調と、踊るような足取り、飄々とした不思議な少女。
セル内でも神出鬼没でつかみどころがない、同僚からは不審に思われたることもあるが、能力の高さから半ば放任されている。
欲望は「運命の相手をいっぱい愛したい」、しかし当人の基準は他人からわからないので初見でなにいってんだこいつってなることが多かった。
マイペースであるが多くのものに興味津々であり、任務が渡されるとそれなりに真面目にやってくれる。

能力はウロボロスによるオルクスの領域の模倣、彼女の心象風景かのように展開される"領域"は、暗くて光のない黒森林のような光景が見える。

赤ずきんとオオカミのおとぎ話

 少女は1923年のドイツに生まれた。
 ほかの子供と何も変わらない、ただの女の子としてとある小さな町に生まれた。
 その頃はナチスが台頭し、ドイツにとって揺らぎの大きい時代であった。
 それでも少女は普通に育てられていき、特に不満のない生活を送っていた。
 ……ナチスの保有している"遺産"の適合者として目をつけられるまでは。
 少女の両親は当時、共産党に肩入れをしていた。それが一種のきっかけとなり両親は粛清され、少女は被検体として連れ去られた。
 非人道的な、過酷な実験を耐えきって少女は生き延びたが、代わりにナチスのオーヴァード兵器として仕上げられてしまった。
 兵器として彼女に与えられたコードネームは“赤ずきん”、その可憐な見た目をいくつかの政治要人の目を騙し、殺してきた。
 たまたま目撃してしまった一般市民を運が悪いことで殺した。
 ユダヤ人を密かに隠していたお医者さんを粛清の名義で殺した。
 多くの人を殺し、数え切れないほどの血で手を汚れ。
 あらゆるの希望を失いながらも、少女は生きていた、生きようとしていた。
 
 ある日、少女に一つの命令がくだされた。簡単な監視任務だった。
 彼女にとある男に近づこうとそう命令された、男は占領したばかりのポーランド出身で、先日占領地における反乱騒ぎに巻き込まれ、ひとりの女の子が目の前に死なせたと聞いた。
 彼女の任務は、その男が反乱勢力と関わっているかどうかを調べ、粛清することだった。
 
 死んでしまった女の子と顔似ているからことで、少女はその子の姉と装って、女の子の墓の前に"偶然に男と出会った"ことにした。
 初対面の感想は、無愛想で冷たい男だった。
 男は周囲に壁を作ったかのように誰も彼のことが理解できない、彼も頑に誰とも接触しようとしない。
 それでも、「目の前に助からなかった女の子の姉」ということだけで、彼は冷たく対応しながらも完全に拒絶することはなかった。
 男と町をめぐって、誰もいない荒廃した公園を通り抜け、薄汚いカフェテリアにで寂しげな夕暮れを眺める。
 しょうもない話をする、過去の話をする、話せても問題ない話をする。
 お互いに探り合うように他愛のない話ばかり、それでも薄氷を踏み通さないのは、何かが変わってしまうからか。

 「おとぎ話をしよう」
 ある日、いつものように街を繰り出し、古書店に足を踏み入れたところ。
 見つかったのは一つの絵本、ドイツでよく知らされ渡っている《赤ずきん》の物語。
 女の子はおばあちゃんに会いに行って、ところでおばあちゃんはオオカミに殺されて、オオカミがおばあちゃんの服をかぶってベッドに入っていた。
 それを知らずに近づいていった女の子は、素朴な疑問を発する。
 ――どうして耳が大きいの?
 --お前の声をよく聞くためさ。
 ――どうして目が大きいの?
 --お前の顔をよく見るためさ。
 ――とうしてそんなに口が大きいの?
 --おまえを食べるためさ。
 「――そしてオオカミは赤ずきんを喰った……誰も助けにこなかったね」
 はぁ、つまらない話、とため息をついて、少女は絵本を閉じた。
 「……助けにきてほしかったか?」
 ふと、男の口から放った言葉、それを物珍しくするように少女は目を瞬く。
 「だって、おとぎ話はそういうものよ、なんやかんやで危ないことに遭うけど、なんやかんやで大団円になる。おとぎ話だからそのぐらいでいいじゃない?」
 「……」
 男はまたしばらく沈黙、そして少女がそろそろ待ちくたびれたころ、「そっか」と返事した。

 おとぎ話をしよう。
 むかしむかし、赤ずきんの少女と、オオカミの男がいた。
 赤ずきんはオオカミの同情を騙して近づき、オオカミはそれを黙許した。オオカミのいる反乱組織もまた、ナチスの切り札である赤ずきんを脅威視していたからだ。
 やがて時が来たれ、見るに見えぬフリをしていたものが無情に突き出されて、赤ずきんとオオカミはお互いに刃を向けることになった。
 激しい死闘の末つい赤ずきんはオオカミを窮地に追い込み、トドメを刺そうとした。
 しかし、さきほどまで一緒に戦っていた戦友が赤ずきんを撃ち抜いた。
 『壊れた』兵器を、ナチスは必要としない。
 なので、ここで赤ずきんとオオカミは仲良く死んでしまう、のはずだった。
 どうして私を助けたの?
 共に逃げ出したあと、どこかの地下水路で身を隠しながら、赤ずきんの少女はオオカミの男に素朴な疑問を発した。
 ……さ、助けてほしい、って目をしたからだろう。
 オオカミは最初から知っていた、あるいは察しついたか。
 赤ずきんは何のために近づいてきたことも、赤ずきんの組織は彼女を抹滅しようとしたことも。
 それでも、オオカミにとって赤ずきんを助ける義理はなかったはずだ。赤ずきんはどの組織にとっても扱いにくい存在だからだ。
 あなたはバカだ、と赤ずきんは言った。
 ご褒美を預かってどうも、と、それを聞いたオオカミはしょうもないように応えた。

 おとぎ話であれば、ここでふたりが奇跡的に包囲網から脱出し、遠く遠く誰も知らないところに逃げて幸せの毎日を送る、のはずだろう。
 けど現実はそう上手くいかなかった。
 ねぇ、ヤバかったら私を食べよう。
 逃亡中のふとした拍子で、少女は自分の体のことを述べ始める。不老不死の遺産、それに適合してしまった自分、いつまでたっても変わらない、14歳のままの姿。
 少女が受け継いだ遺産、それは契約者を不老不死にするだけじゃなく、契約者自身もまた生きている『遺産』となり、その血肉には人に不老不死を与える力が宿っていた。
 なので、死にそうになったら私を食べよう、美味しくないかもしれないけど、生き延びれるかもしれないから。
 少女は本気でそう言っていた、男は彼女の頭を静かに撫でて何も言わなかった。

 おとぎ話をしよう。
 むかしむかしのよりむかし、長生きしていたオオカミの男がいた。
 男は誰かの気まぐれにより不老不死とされ、そのゆえに自分のように勝手に不老不死とされていた人を探し、助けようとしていた。
 今度は、赤ずきんの少女を見つけた。絶望と諦観の目をもっている悲しき少女だった。
 だが、今回ばかり敵が強すぎるようで、オオカミも赤ずきんも追い詰められた。
 男は決意をしていた、少女を助けようと、この世にまだ希望が残っているのを伝えようと。
 男は死を悟っていた、けど自分が死しても、少女に希望があることさえ伝えたのであれば、残されたそれは断ち切られることはないだろう。
 全てを賭けて戦い、全てを燃え尽きるように抗い、死闘の後に戦場のど真ん中にやってきた少女は、倒れた男の頭を自分の膝の上に置いた。
 あなたはバカだ、と赤ずきんはまた言った。それに対して返事したかったが、オオカミには余力が残っていなかった。
 最後の贈り物だ、受け取れ、とオオカミは言った。男は少女と同じ遺産を受け継いだ身だからだ。
 その時少女は分かった、理解した。男は自分に生きてほしいのと、それはすなわち『希望』という名の呪いのようなものだと。
 ああ、なんて残酷な、身勝手な、傲慢な男だろう。男は希望を抱えて生き、希望を抱えて死に、今度は希望の呪いを誰かに押し付けようとした。
 でも、これも仕方ないこと、どうしようもないこと。
 愛を超え、憎しみを超え、我が愛しき仇敵にして、我が運命のようなもの。
 それを気づいた瞬間、赤ずきんは最後の最後で、気づいていけないことを悟った。
 仕方ないね、しょうがないね。その呪い、受け取ってあげよう。私の恋した、恋してしまったあなた。
 
 オオカミを喰らった赤ずきんは、一夜にしてナチスのとある施設を壊滅に追い込み、焼き払ったあと、何処に去っていった。
 おとぎ話はここでおしまい。赤ずきんはどこに行って、今は何をしているのか、誰一人知るものはいない。
 ただひとつ言えるのは、赤ずきんはきっと、かつてのオオカミのように『希望』を探していた。
 それはオオカミの抱えていた呪いのようなもので、今度赤ずきんはそれを果たそうと、何かを探していた。
 たった一度の運命、たった一度の恋。絶望の中でもなお藻掻く、美しく輝く魂。
 それが、赤ずきんにとっての『オオカミさん』だから。

 ――私のオオカミさんに、なってくれる?

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 34
1 2021/06/26 between Undertaking and Faith 16 えむこ 調味料RavensHAL_N

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