開累宙とはお互い相棒のような関係。恋人かと言われれば違うらしい。事務手続きの諸々のために籍だけは入れているが指輪は無い。曰く「互いに互いが必要だから側にいるってだけ」とのこと。常日頃から開累に触れられることは決して不快では無いのだが、あまりにデリカシーがないのでいっぺん殺してやろうかと思うことは間々ある。

　喫煙者だが、ライターの代わりに自身の能力で指先にスパークを起こして引火させるという妙に器用なことをやってのける（サラマンダーかお前は、と恩田には呆れられている）
　酒は強めのものを好むくせして体質のせいなのか一向に強くならない。酔うと管を巻いてそのまま沈む。アテにはアタリメやジャーキーなど口の中に長く残るものを選ぶ。
　どうでもいいがスマブラが強い。キングクルールを始めとした重量キャラをよく使う。

　周囲の同年代が携帯電話を持ち始めるようになった中学生の頃に覚醒。一定以上の電波の影響を受けたことが一因と考えられる。目立った変化が無かった為、後述の事故が起こるまでUGNに認知されなかった。
　エフェクトとして最初に発現した《タッピング&オンエア》によりクラスメイトが持つ携帯電話や家のテレビ、パソコンなどに様々な影響を及ぼすようになり、狗雷の周囲でのみそれが起こると分かってからは、彼女はあらゆる子供の悪意なき悪意の的となり、あらゆる大人に持て余された。
　やがてそれによって疲弊して家出。電車数本を乗り継いだ先の知らない町を彷徨った挙句、行き交う光がなんだか綺麗だったので車道に踏み出して当たり前のように轢かれ――そして目に光を宿した青年に手を差し伸べられたのだった。

　開累に拾われてUGN入りを果たした狗雷だったが、当初は開累共々エージェントとして登録していた。しかしその数年後、ある人物から「UGNエージェントには出来ないことがある」と話を持ちかけられ、それを飲んだことでイリーガルとなる。
　そして紹介されたのが真中探偵社。社長の真中(まなか)という男は、非オーヴァードながら世界の真実を知りUGNに与するイリーガルであった。