日時：20██/██/██
監督：深見支部アールラボ　松井主席研究員
対象：IE-14　種別：EXレネゲイド

以下記録

ここの支部長は、まったくのお人好しだ。これも彼らの血なのかね。
まあいい。この子の経過観察か？

ふむ。確かに、レネゲイドに罹患した生命体ではあるが……現状として、A(アニマル)オーヴァートとしてもRB(レネゲイドビーイング)としても覚醒する兆候は見られないな。

だが、一点気になる点が。
先の事案で回収された生物EXレネゲイドは、その殆どがヒト型生物に対して敵対行動をとっていたのだが、14はその反応を見せていない。

些細な事かもしれないが、比較は私の仕事分野なのでね。
万一に14が何かを起こすとなったとしても、すぐには我々の脅威とはなり得ないだろうな。
今後の我々の付き合い方次第でもあることだが。

日時：20██/██/██
監督：深見支部アールラボ　松井主席研究員
対象：IE-14　種別：EXレネゲイド

以下記録

経過観測ではわからなかったことだが、含有レネゲイドが回収当初から大幅に増加している。
増加傾向にはあったものの、日ごとのレネゲイド増加量は微々たるものだった。
恐らくだが、周囲の環境も相まって覚醒段階にあると考えられる。

そのため、以降は暫定的に該当個体をRBとする。
以降は当個体のシンドローム、影響エフェクト等の解析を行うと同時に、同様の事案がないかどうかの調査を行う。

さて、彼にはどう説明しようか……侵蝕推移を見る限り、時間の問題なのだろうが。

日時：20██/██/██
監督：深見支部アールラボ　松井主席研究員
対象：IE-CS14　種別：レネゲイドビーイング

以下記録

これを私が記録するのはいつぶりだろうか。
RB管理プロトコルへの推移に伴い、私の担当からしばらく離れていた。

さて、私の近況は構わない。彼についてだったな。

まず、彼のシンドロームについて。
キュマイラ/サラマンダーのシンドロームは、回収当時に同シンドロームを保有するFHエージェントが確認できた報告がある。
そのため、感染については該当エージェントの影響が強いと考えていいだろう。

続いて、彼の得意とする戦術について。
特筆すべき点は、彼の気次第では極めて広範囲に影響を及ぼせるところだろうか。
事案「Imagenary Existence」の解決に当たったエージェントに、同様の戦術を用いる者がいたと聞くが……こちらに関しては、偶然か必然かの判断は付けづらい。
しかし、もしも意識のある状態で解決の始終を目撃していたのなら、少なからずの影響はあるだろう。あくまでも憶測ではあるのだが。

さて、彼の状況については以上だ。
いや、あと一つあったな。

以前姫宮氏が来訪した際、彼と話をしていた。
確か、エージェントへの勧誘だったか。もちろん当管轄の支部との確認もあるし、何よりも本人の意思を尊重してとのことだったが。

まあ、翼くんも同じことを言うだろうし。本人次第で、深見支部エージェントの打診をしてみようか。
彼の元であれば、人らしい日常は送れることだろうし。

彼自身が少々心配性なサディストなのが気掛かりだが。

作成レギュ：基本1、2、上級、EA、LM、IA
72シリーズ。34フルフル

P/N　憧憬/憤懣

イマジナリーイグジスタンスの事件から時は過ぎ4月。新人として配属され、新たに気分を入れ換えて日常を味わおうと思った矢先に悲劇は起こる。
英雄と名高いイリーガル五十嵐蘭がFHに寝返り萩杜市でFHセルを立ち上げたのである。キミは蘭と交戦する任務につくことになる。
なぜ？どうして彼女がFHなんかに、どうして自分が彼女と戦わなければいけないのだ！
どうしようもない思いを抱えて、されど立ち止まる選択肢はキミには無かった。