『春呼び』というのは表向きのコードネーム表記であると同時に略称である。
正確には、呼び方は同じでも『味方に春を、敵に冬を』
味方には状況を掌握し、芽吹きの春の中で戦うような有利な環境に、敵には死の季節と呼ばれる極寒の冬のような不利な環境をもたらす力を怖れたFHの研究者達により、名付けらた。

UGNチルドレンとして引き取られた後につけられたコードネームも、奇しくも同じ名前（音）で、本人は影で苦笑していた。
それでも、大切な支部の面々のためなら…と、個人的には忌まわしい思い出と繋がるコードネームを受け入れた。

「何で僕が『春呼び』かって？それはね…味方には春を呼ぶからだよ。味方には、ね？え、じゃあ敵はって？」
「……春が命芽吹く季節なら、命が消える季節は……そこまで言わなくても分かるよね？……ま、手遅れだけど」
「さ、改めて……はじめようか。『味方に春を、敵に冬を』(エーラッハ)の名において、領域内の仲間に勝利の道筋を見せてあげるよ。君たちには……死への花道だろうけどね？」

FHが起こしたテロに巻き込まれる形で覚醒。元より親戚にも捨てられた孤児故、そのまま連れ去られ実験体として様々な実験を受けていた。
その中で特に適性を示したのが、状況を掌握する力だった。オルクスの領域を支配する力にノイマンの膨大な情報処理能力が合わさった結果生まれたものとされているが、それを知る人間はUGNに掃討され、真相は闇の中である。

霧谷雄吾に救われてからは、UGNチルドレンとして訓練を受ける中で紅海黎音と出会う。
脳の処理負荷を極限まで上げる実験に巻き込まれた弊害で、どこでも寝てしまう体質となり、面倒見の良い紅海さんに世話されてきた。
無意識に家族の面影を求めたのか、黎音さんを兄と、もう一つの人格の彼女を姉と心から慕っている。

年少ながら状況を掌握する力を買われる形で支部長に抜擢された際も、「れおん兄さんが部下になってくれるならいいよ～」と言っていたりする。
そろそろ兄（姉）離れしなければならないとは思いつつ、単独での制圧力が皆無なため、広域の殲滅力に長ける紅海さんとは戦闘の相性でも良いので組ませてもらっている…という現状に甘えている面も大きい。

紅海さんに限らず、支部の面々には基本世話される立場にあるため、誰が支部長かは外部の人間から分かりにくいかもしれない。
蒼星にとって、支部員は家族同然の存在であり、いざという時は守れるよう、起きている時はしっかり任務をこなしている。

仕事はしっかりする面か、はたまた本人ののほほんとした人柄や、何だかんだ世話を焼きたくなる性質からか、様々な方面に顔が利く…らしい。

ちなみに好物は「れおん兄さんが作ってくれるもの全部」
脳に全部の栄養が持っていかれるせいか、大食いながら全然太らない。
胃にディメンジョンゲートでもあるのか…？と、バロールのシンドロームを持つ同期のチルドレン（※東林 哉汰さん（しおんさんPC））に言われたとか言われてないとか…。

【HO-1 上司】
ワークス/カヴァー：UGN支部長/自由
シナリオロイス：譜代 稔（ふだい・みのる）

キミ達はUGNにとって重要な地、過酷な任務を任されるほどの実力者であり、キミの部下もまた優秀な人材だ。
ある日、キミ達のもとにUGNエージェント　譜代稔（ふだい・みのる）　から招集が掛かる。
それは「3支部合同任務」という、異例の招集であった。
信頼できる部下を一人連れ、キミ達は招集に応じる。

【HO-E 　指定：支援型】
〈策士〉
キミの真価は頭脳戦にある。大局を見る事、的確な指示を飛ばす事がキミの戦い方だ。