元々は双子の弟と両親の4人家庭で生まれ育った普通の少年だった。
双子の弟と共にレネゲイド移植の実験を受けた結果レネゲイド覚醒が発覚したが、弟には発現が確認できなかった。
自分だけが覚醒してしまった負い目からオーヴァードであることを家族に隠したままこっそりFHの実験体兼エージェントとして活動するように。同じ条件の中で彼だけがレネゲイドの発現を確認されたことに、いたずら心で弟と自身のアンプルを直前に入れ替えたことが関係しているのかどうかは定かではない。

実験体としてもしくはエージェントとしてFHの暗部を承知の上で恭順していたが、汚れ仕事と弟に隠し事をしながら彼と対等に振る舞うことに限界が生じた矢先、弟の「お前らしくない」の一言で全部どうでもよくなった。
自分に正直に生きようと思ったら、弟をはじめとして非オーヴァードが蔑ろになる社会は嫌いだし、FHのやってることも虫酸が走るので離反しようと決意し、その日のうちに戦闘で死亡したと見せかけて組織を出てきた。ロックに生きようぜ。
その際に弟にだけはオーヴァードであることを打ち明けている。
めっちゃ羨ましがられたしズルいって100万回言われた。コロッケ奢ってやったらケロッとしてた。

因縁の相手、もしくはFH時代には仕事で何度か会ったことがあったかもしれない。
管轄支部が違ったので直属の上司と言うわけではないけども。