テロ組織の幹部を両親に持ち、世の中の闇を見せつけられながら育った。酒だけを楽しみに長らく耐えてきたものの、犯罪者の子として見られる人生に嫌気がさし、家出。月見酒の通り名で路地裏を渡り歩いた。生来の酒好きと耐性を活かし飲み比べで金を巻き上げるのが常套手段。しかし、ある日薬を盛られ敗北。そのまま人体実験の被検体として提供された。
その結果、冴えきった感覚とアルコール分解機能の向上により酔うことが出来ない身体となっている。普段の酩酊状態は感度を著しく下げることで再現しているもので、侵食率が上がりすぎると間に合わず、覚めてしまう。故に彼女は一瞬でカタをつけようとする。心地よい酩酊に、再び浸るために。