容姿・経歴・その他メモ

「大自然の力、思い知るがいい」
かつてボリベアは三柱の一柱であった。暴力と破壊の象徴。大自然の脅威を司り雷の怒りを体現した強大なレネゲイドビーイングであった。

罠に嵌められたのだ。
彼を信仰するもの達へ接触し言葉巧みに誘導し文明の力を持って大自然の恩寵を消し去ろうとした者たちがいた。ボリベアは当初人類が自分たちの力で進んでいく様を見て感心していた。人間にも優秀な指導者達がいるのだと。
しかしその優秀さは仮初のものであった。兄妹の力を使い人間たちを操っていると気づいた時には彼への信仰は消え失せようとしていた。指導者達の名は氷の魔女。奇しくも三柱と同じ人数であった。力を失いつつあるとは言え、強大なレネゲイドビーイングである彼は３人のうち２人の氷の魔女とその集団を鏖殺した。

しかし最後の氷の魔女「リサンドラ」には逃げられてしまった。満身創痍であった彼の記憶はそこで１度止まっている。
次に目を覚ました時彼は森にいた。身体は縮んでおり（それでもでかいが）、見た目が熊になっていた。一般的な熊と違うのは主に体毛と爪、それに知性だろうか。彼には人の言葉が理解できた。

ある時森で迷っている人間を助けた。クマが人の言葉を話すことにとても驚いていた。殺すつもりはないと説明するとなぜかはちみつを渡された。（特に好物といった覚えはない）
町のほかの人間に紹介したいといわれたのでレネゲイドビーイングの力を使い人間に変身しようとしたがなぜかかつて感じていた強大な力は使えなくなってしまっていた。（変身は出来た）

町へ行くと人間たちから感謝され用心棒兼狩人としての生活が始まった。どうやら神としての力が大幅に失われてもこの世界ではとても強い部類に入るらしく穏やかな日々を過ごしていた。

そんなある日――。ナイアという女が話がしたいといってきた。どうやら町の人間ではないようだ。腕を見込んで依頼があるという。怪しく思いつつも話を聞いているとどうやらこの女はFHという組織の一員で力のあるものを集めているようだ。
準備がいいのか彼が依頼に行っている期間はFHの人間が警備を代わってくれるらしい。そういうことならと１度依頼を受け無事に町へ帰ってきた。

それからというもの、ことあるごとにあの女に厄介事に付き合わされた。次から断ってやろうと考えているとまたやってきた。残念だが依頼はもう受けないと突っぱねようとしたとき。――リサンドラ。女が信じられない名前を口にした。血液が全身を逆流し電撃が迸る。しかし頭はまだ、冷静であった。どこでその名を知ったかと聞くと、女は次回の依頼を完遂していただければ貴方自身がその情報を知る権利を与えられるでしょうとのたまった。

時が来た。忘れかけていた復讐心が、怒りが、あの敗北から幾星霜。どれほどその名を調べたか。この任務は絶対に成功させる。わが身が神の力を取り戻すために。

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