容姿・経歴・その他メモ

履歴

『雷神様』と称する御神体を祀る独特な土着信仰が残る限界集落の出身。
言い伝えでは、突如空から飛来した『雷神様』が、悪虐を繰り返す盗賊たちを雷で滅したことで集落を救ったとされていて、以来守り神として崇められていた。

また集落で5歳を迎えた子どもは、誕生日から数えて最初の満月の晩に御神体内部の空間に一晩据えられて、雷神様のご加護に肖るという風習があった。
心雄も5歳の頃にはじめて御神体の内部に入ったのだが、彼が入れられて一晩立つと御神体はまるで長い眠りから覚醒したかのように動き出し、同時に彼もまたオーヴァードとしての力に覚醒する。
そして彼が御神体の内部に鎮座すると、彼の意志に従うように御神体は自由に動き回ることができるようになった。
その出来事は『雷神様の再来』として人々を驚かせ、年々下火になっていた『雷神様』信仰が一気に活気を取り戻していった。周辺の山村にも瞬く間に『雷神様信仰』が広まっていき、気がつけばある種の宗教団体として影響力を持つようになる。

心雄は『雷神様』を目覚めさせた神子として御神体と同じく崇拝の対象になり、雷神様の力を世のため人のために活用していた。
しかし信者の数が急激に増加していくにつれて組織は歪んでいき、雷神様の悪用して周辺を支配しようと目論む大人たちの思惑に振り回されるようになる。
心雄は大人たちの命に従い御神体を連日稼働して、『雷神様』の名の許に破壊行為や制裁行為が繰り返し、その結果雷神様と神子は絶対的な存在として信者たちに畏怖されるようになっていく。また心雄の威を借りての政界との取引も繰り返された。
ある程度容姿の整っていた彼には年相応の魅力も備わっており、それが災いしてときには有力な権力者を籠絡する娼夫として扱われ、ときに彼の世継ぎや彼の力を受け継ぐためと称して、大人たちから嬲られることもあった。

――そうして心身ともに追い詰められていった彼の鬱憤は、ある日悲劇的な形で暴走する。
雷神様信仰の広まった地域一帯に強烈な雷雨が降り注ぎ、彼や信者たちもろとも焼き払った。
暴走が収まった直後UGNに保護される頃には、心雄以外の者たちは全て焼死し、彼も体の殆どが使い物にならなくなるほどの損傷を受けて重症に陥っていた。
彼は肉体の殆どを機械部品に置換する手術を受けたことでなんとか一命を取り留めるも、力の暴走によって全てを失ったことで自らの存在意義を見失う程に消沈する。
しかし『雷神様』の力で救われたものもあったと確信できることを思い出し、新たな自身の存在意義を探すためUGNチルドレンとして日夜御神体を駆ることになる。

大人の薄汚れた思惑に巻き込まれることには辟易しているが、今でも多くの人の苦痛を取り除きたいという献身の気持ちが強い。
加えて自らの持つものを全て差し出そうとするなど、信者なき今も以前と同じような自己犠牲的思考が続く。
というのも、もともと自らが行った善行に対して分泌される脳内物質が人より多いとのことで、薬理的に気持ちよくなっているということらしい。さらにまずいことに身体能力補助およびレネゲイドコントロール補助のための人工臓器の一部がそれを増幅してしまっているため、実情は脳内麻薬による快感を求めて自己犠牲的な献身行為への躊躇がなくなってしまっているのだと推測されている。
それを除けば、趣味嗜好は年相応。寒村育ちであまりジャンクなものと縁がなかったのもあって、都会のグルメの誘惑には抗えない。お肉大好き。
特撮ヒーローも、ロボットに搭乗して戦う戦隊ヒーローにシンパシーを感じて新旧問わず気に入っている。逆にロボットアニメは大半が戦争兵器としての描写がほとんどなので、作品によってはあまり得意ではない。

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