容姿・経歴・その他メモ

とある有名な政治家の娘として生まれる。多忙な両親とは交流の機会もあまりなく、ほとんどの時間を教育係の麻績辰治郎（おみ たつじろう）と過ごす。
ある日野良猫を追いかけて道路に飛び出し交通事故に遭い、重傷を負う。その一件で辰治郎は監督不行き届きで解雇される。退院にはしばらくかかるだろう、怪我も後遺症なしで済むかわからない、という状況の中でも両親は見舞いにも訪れず、辰治郎だけが時折見舞いに訪れるそんなある日、見知らぬ女性が「元気になりたい？」と尋ねた。その女性を看護師だと思った珠綺は「なりたい。なって家族に会いたい」と答えた。女性は「そう、それなら頑張ってね」と点滴を取り替えた。
翌朝目覚めると、大怪我はまるで何事もなかったかのように治癒していた。病院は騒然となり、非オーヴァードながらもオーヴァードの存在を知っていた父親は娘を「自分の娘として認めない、事故の時に何かの化け物が娘に成り代わったのだ」と拒絶、家族と絶縁状態となる。珠綺に起こった出来事は綺麗さっぱりもみ消された。
行く宛のなくなった珠綺を引き取ったのはＵＧＮだったが、珠綺を心配した辰治郎が「非オーヴァードとしての生活の世話役」として養育者を名乗り出る。その申し出は紆余曲折を経てどうにか通り、しばらくの間、ＵＧＮで訓練を受けつつも辰治郎と共に暮らす日々が続いた。その時から珠綺は家名を捨て麻績の姓を名乗っている。
しかし、理解あるＵＧＮの人間たちから保護を受けていたにも関わらず、オーヴァード事件に巻き込まれ辰治郎は瀕死の重傷を負ってしまう。珠綺はそれを機に完全に日常を離れ、ＵＧＮチルドレンとして過ごすことになる。
そんな中でも友人ができるなど珠綺はそれなりに満足できる人生を過ごしている。思うところあって支部長になり、書類仕事は得意ではないものの、周りに頼りながらうまくやっている。
辰治郎は現在、植物状態でかろうじて生きており、珠綺は今もたまにお見舞いに訪れている。

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