容姿・経歴・その他メモ

　日本支部に所属するオーヴァード。フランス外人部隊に10年従軍しアフガニスタン紛争を経験した猛者。現在は大手の民間警備会社に勤めている。
　ドがつくほどの正直者で嘘を嫌い、悪意のある嘘には非常に敏感。嘘をつくのも壊滅的に下手。悪い人物ではないが、自分にも他人にも誠実さを求めるためやや融通が利きにくい。
　UGNに与するオーヴァードであるが、UGN以外にもオーヴァードのコミュニティーに所属し、まれにコミュニティーのメンバーとして何らかの活動をすることもある。特に何かやましいことをしているわけではないが、UGNに直接的な関わりは無いしわざわざ言うことでもないと考えてUGNには話を通していない(追及されれば素直に話す)。
　ボルフリとはコミュニティーを通じて知り合った仲だが、平然と噓をつく二枚舌のボルフリに対する印象は最悪で一方的に毛嫌いしている。

覚醒

　アフガニスタン紛争に派兵されていた頃、戦闘中に手榴弾の爆発に巻き込まれ瀕死の重傷を負った。辛うじて息があったために野戦病院に運ばれたが、治療を受けたとしても助かりそうにないことを薄々悟って「助かる見込みのある者から助けてやってくれ」と処置を拒否。そのままベッドの上で死を待っていた。
　そこに現在の“主人”となる人物が現れ「お前のような若くて優れた兵士が死ぬのは勿体ない。もしまだ生きたいと思う心があるなら、日常と引き換えに力と命をくれてやる」と取引を持ちかけられる。それまでは死ぬつもりでいたが、日本に残してきた家族への未練から生への渇望が生まれて取引に応じ、オーヴァードへと覚醒させられたことで怪我を克服し死の淵を脱した。

過去

　三峯家に入る以前は、酒癖が悪く暴力的な実父に母親共々虐待を受けていた。5歳の頃、夫の横暴に耐えかねた母親に連れられて家を出、母親が現在の夫と再婚したことで三峯姓になった。
　親の再婚により温かな家庭を得ることはできたが、今度は生来嘘を見抜く才と正直すぎる性格が祟って周りと馴染むことができず、一時期は塞ぎ込んでいた。見かねた義兄から嘘の見分け方、嘘の種類、嘘との付き合い方を教わったことで徐々に社交性を獲得し、多少の嘘であれば目をつぶれるようになった。
　実父の影響で酒に良い思い出がなく、あまり酒を飲みたがらない。

コミュニティーと“主人”について

　UGNやFHといった既存の組織に対して中立を保つ、73人のオーヴァードから成るコミュニティー。
　共通の目的や掲げる思想などは特になく、オーヴァードとして生きていくための相互扶助システムとしての面が強い。メンバー間ではモノや情報の取引、金銭の授受、職の斡旋、独自のレネゲイドコントロールのノウハウの伝授などが行われている。コミュニティー内に組織間のいざこざを持ち込まない限りはゼノスを除いた他の組織との二足の草鞋も自由。人道に悖る、法に抵触する行いについては咎められることが多い(一部例外有)。
　メンバーには1から72までの番号が割り振られており、この番号をコードネームとして用いている者もいる。番号は情報管理などのために割り振られているだけなので数字の大小には特に意味はない。
　コミュニティーの発起人はメンバーから“主人”や“王”などと呼ばれており、現在は中心人物としてコミュニティー全体の管理、新規メンバーの勧誘、所属メンバーへの様々な支援を行っている。メンバーのおよそ半分は彼との取引によってオーヴァードへと覚醒しており、そういった者たちは取引の条件としてこのコミュニティーに所属することになった者たちが多い。その他の者たちは様々な事情や縁や因縁によって彼の下に集っている。
　三峯もまた取引の結果としてこのコミュニティーに属することになった者のひとりである。

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