清く正しく。聞き分けの良い性格をしており、しっかりとした印象を受けるが…それは彼女が作ったうわべ面の仮面であり、本来の彼女は嫉妬深く。他者が自分よりも幸せであること。自分の幸せを横取りすることに対して強い嫌悪感と殺意を持っており、見た目とは裏腹にどす黒い性格をしている。
　彼女は無意識下で全ての物に対して嫌悪感を向けており、それには例外が存在しない。その為、自分自身さえも等しく嫌悪しており、彼女の心の中では嫌悪感が常にグルグルと回り続けている。

一人称は私。二人称は苗字＋さん。またはあなた。　嫌悪感を持った相手に対してはあんた。

　才色兼備で掃除洗濯などの家事全般やRC(レネゲイドコントロール)の才を持っており、もしUGNが先に彼女に手を刺し伸ばしていれば、広範囲を制圧する優秀なエージェントになっていただろう。

　安定した家庭に生まれ、何不自由なく暮らしていた。だが、妹が生まれたことで彼女の人生は狂い始める。両親は妹の世話に注力するあまり彼女のことをおろそかにしてしまうようになる。それから彼女は家族との間に疎外感を感じるようになる。何をしても妹のせいでいい加減な態度であしらわれ、我儘を言えば、姉という理由で叱られる。そんな日々が続き、彼女の心にとある想いが付きまとうようになる。
「妹さえいなければ…」
　いつの間にか彼女の心に根差していた寵愛者の因子がその想い“エゴ”を彼女の願いだと理解し、彼女に力を与える。どろどろに煮えた毒のような感情。自分の世界から対象を排除したいとする想いは次第に形を為し、彼女の中からあふれ出した。
　それが彼女がオーヴァードとして覚醒した瞬間だった。年相応に抱く嫉妬心は他者の心を殺す毒となり、彼女の中で激しくなる寂寥感と嫌悪感は暴風雨となって家族諸共、周囲を破壊した。
　惨状を前に今で蓋をしてきた感情が本当の自分であり、その想いは人を簡単に殺せるほど鋭利なモノだと理解した彼女は、自分が恐ろしく醜い存在だと認識し、後悔した。だが、いくら後悔しても今までの日常は戻らない。自分勝手な嫉妬で周囲を壊し、大好きだった両親を殺した自分自身を彼女は必死に拒絶し、心を閉ざす。
　そんな時、FHエージェント“マザースネーク”が現れ、それからはFHチルドレンとして彼女の傀儡となって使われていく。彼女からはテディの愛称で呼ばれ、実の娘のように愛されているが、それは自分に対する愛情ではなく。彼女に唯一残っている死んだ娘に対する執着だと知っている。

　能力は人の神経系に直接作用し、認識障害や精神障害を引き起こす成分を含んだ嵐を起こす能力で、“マザースネーク”はバイオレットエフェクトで能力を増幅させ、世界中の人々を殲滅する計画を立てていたがUGNの介入により、計画は挫かれてしまう。
　その時にUGNに倒され、重傷を負うがPC1に救われ一命を止める。しかし、“テディドール”としての記憶を失っており、現在は雨璃としてPC1と共に生活している。

・Eロイス：拒絶する心
〇効果
　戦闘時、拒絶する心がマップに出現する。拒絶の心がシーンに存在している間、シーンに登場しているPCはEロイスを持ったキャラへエンゲージすることができず、攻撃対象にすることもできない。
　拒絶の心を攻撃目標に選ぶことができ、累計30点のダメージを受けた場合、このEロイスの効果が解除される。同じEロイスの数だけ累計の値が30増加する。

・Eロイス：ファイトクラブ
〇効果
　戦闘時、雨璃の影が登場する。雨璃がPCの誰かと同じエンゲージである場合、このキャラは雨璃を攻撃の対象にしない。
　このキャラが使用したエフェクトによるHPの消費は全て雨璃が受ける。
　このキャラのHPが0点になった場合、雨璃がHPが0点になった場合、そのまま死亡する。死亡した場合、クライマックス戦闘が終了し、エンディングへ移行する。

・Eロイス：災厄の子
〇解説
　因子によって変質したレネゲイドは宿主の衝動を絶えず膨れ上がらせる。“声”に飲まれ、ジャームとなった寵愛者の子“エルピス”は、絶えず膨れ上がる衝動を常に持ち続けている。
絶えず膨れ上がり心を呑み込んだ衝動。それは些細な衝撃ですら爆発する爆弾のようなモノであり、破裂したら最後、衝動のままに周囲を破壊し尽くすだろう。
〇効果
　このロイスを持つキャラは任意のタイミングでBS：暴走を受けることができる。RAが使用されている場合、受ける暴走の効果は変異暴走のモノに変更される。
　BS：暴走を受けている間、あなたが行う攻撃の判定に+10する。もし、アージエフェクトを組み合わせた攻撃を行った場合、組み合わせた攻撃の攻撃力を+10する。