容姿・経歴・その他メモ

・経歴
ある元UGN職員が作りだした自動人形をベースにしたレネゲイドビーイング、発生して直ぐに要監視対象となって居たが、ナイトラットの活動開始から程なくしてUGNと接触し、今もナイトラットを追って協力を続けている。

その立場上経歴不詳のミステリアスな存在であり、UGN上層部からは協力者ではあるものの慎重に扱うべし。との見解が示されているのだが……トンチキな言動とやたら古臭いセンスからクークラと関わった事のある隊員は大抵「変な奴だけど悪い奴ではないよ」という評価を下しがちである。


・人物像
全ての人間の王子様を自称する奇妙な存在。
それに相応しい見目麗しい見た目と言葉遣いをしてはいるのだが、クリスマスにこの世の終わりの如きダサさのセーターをプレゼントしてくるし、何故か飴を持ち歩いているし、持ち歩いている飴はカンロ飴だし、財布はべりべりいう奴だし、家に行くと菓子盆と緑茶が出てくるし。暇になると直ぐに思い出話をするし、王子様というよりおばあちゃんのそれである。
ある種それがクークラという人形の親しみやすい所なのかもしれない。


・出生
クークラはオーヴァードにして研究者である倉岡俊子（以下博士）の手によって生み出されたレネゲイドビーイングである。
当時、高齢によってUGNの職を辞した博士は養子である真里の世話に人生最大の苦戦を強いられて居た。
目を離したらその瞬間消える、手を放したら一秒未満でトップスピードで走り出す、しかも余りにも可愛らしい!
幼子特有の恐るべき力に敗北し、朦朧とした頭で……博士は奇跡の解決策にたどり着いた。

そう!エフェクトによって動く自動人形の作成である!!
早速制作に取り掛かった博士は木製の肉体に
正確に動く機械、それを担保する強力な発電機、紳士的な性格、後は素敵な物をいーっぱい詰め込んだ!
しかし、博士はうっかり余計な物も入れちゃった!それは、、レネゲイドウイルス!!

……と、いうUGNも頭を抱えざるを得ない経緯で誕生してしまったのがクークラだ。
当然、発生して直ぐに監視対象となったものの、碌なエフェクトも使えないクークラは日々お転婆なお姫様のお世話をする忙しくも平穏な日々を過ごしていたのだ。

そのせいかクークラは今でも博士のやさしさと真里の夢を詰め込んだおばあちゃん系王子様というべき言動を取っている。


・事件
しかし、そんな優し気な平穏も長くは続かない。
小学校最後のクリスマスの日、事件は起こった。
真里の失踪。これを受けて博士は直ぐにUGNにクークラ共々コンタクトを取り、調査に協力したのだが……
帰って来たのは無惨な死体と真っ白なハツカネズミが一匹。

……以来、人形は狩人と化した。
いつだってお姫様を優しく抱きしめる為にあったプログラムを正確無比な射撃の為のものに切り替え。
どれだけ走り回っても疲れないお姫様について行くためのエネルギーを攻撃に使うようになり。
武器なんて握った事の無かったその手で引き金を引いてナイトラットを追い詰めようとした。

その戦いは今も終わっていない。

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