容姿・経歴・その他メモ

UGNによる人造オーヴァードシリーズのうち、１０番目のシリーズであり（量産型）ゾディアックウェポンの適合者を生み出すための遺伝子配列パターン、"配合例X"の少女。同シリーズ内における２７番目の生産個体。
"X"シリーズは１８番目の個体である「舘国壱八」が、オーヴァードへの有用な殺傷性と組織への従順さを見せたため、理論に一定の確証を得、それ以降の個体の生産はなく、壱八の経過観察に移行していた。

しかし、プランナーと同じ要望をしたオーヴァードとの交戦の中、壱八が定時報告を断ち、失踪。
同個体の暴走・ジャーム化を危惧した上層部は、これを回収するための緊急指令を選択せざるを得なくなる。
壱八は運用期間の関係上、技術は未熟だが、対オーヴァード戦を想定して調整された戦闘能力は脅威と判断。
１８以前のナンバーのうち、成功個体の投入は勿論、急遽、壱八との交戦を想定したカウンターナンバーが調整された。
そのうち調整に成功したのが弐漆である。
……ちなみに、ついでに壱八から報告のあったミストルティンシンドロームの再現も実験されていたが、それは実現には至らなかった。とはいえ弐漆がゾディアックウェポンの威力を引き出す方向に調整を受けたのは、ミストルティンシンドロームの少年の戦闘データの流用である。

なお、壱八は「欲の抑制とごほうび」によって暴走をブロックしていたが、弐漆は「褒められることの多幸感の最大化」によって制御を試みている。
これは危険も内包する理論ではあるが、メンテナンスを密にすることで同様の暴走を防ごうという方策であるらしい。

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