黒髪、目付きがじと目気味で、覇気のない気だるい未成年女性。

自他ともに認める気まぐれ。昨日まで好いた相手を嫌いになるし、嫌った相手を好きになる。
ただし、それを仕事に持ち込まない冷淡さ、あるいは生真面目さがある。
好いた人が敵対するなら全力で殺しにかかり、嫌いな人が味方なら貸し借りを作りたくないが故にちゃんと仕事をする。

オーヴァードとロイス(人間との絆、関係性)は密接な繋がりがある。ジャームにならない為の楔だ。
ロイスをタイタス化し、昇華することは(主観的な)関係性の変化をもたらす。
しかし、霧生にとっては問題がなかった。
何故なら気まぐれだったから。
物心ついた時点でオーヴァードとなっていたが故に無意識に、ロイスのタイタス化昇華をしていたのかは不明。
だがとにかく気まぐれな彼女には関係性の変化によるストレスがなかった。

とある政治権力者の元で生まれるも、オーヴァードとしての力故に座敷牢状態の都合の良い暗殺者、あるいは処刑人として飼われていた。しかし隙をみて脱走(絶縁)
そこからは生きる為の金策としてフリーの暗殺者として動くようになる。
UGNやFH等で訓練を受けたわけでも、別段天才と言う訳でもない。ただ気まぐれさ故に、フリーランスのオーヴァードとして生き延びやすかっただけ。

偽名同然の自分の名前ではなく、
咎眼(ビホルダー)という名前で勝手に呼ばれるようになる位には。

「私(アタシ)、自分で言う位にはどうしようもなく気まぐれで面倒な事は嫌いな女なのよ。」
「だけど…仕事はするつもりだから。そこだけは信用してくれて良いわ。」

生まれてから生きる為に殺すことしか知らなかった。
日常も非日常も関係はない。
UGNもFHもギルドも民間組織もどうでも良い。
仕事を受けたら動く、気が向いたら動く。
ただそれだけ。