ペンネームは『めぐみん』。
普段は現代が舞台のバトルモノ小説を書いているが、人気はあったりなかったりする程度。
ある日、息抜きでWeb小説の『上級魔術師(アークウィザード)ですが、何か？』を投稿したところ、Pixivで徐々にバズり、気が付けば書籍化、アニメ化してしまい、メインで書いていた小説の人気を追い抜いてしまった。
たまに同人誌即売会にもサークル参加し、毎回小説だけで100冊を完売している。

姉である恵に劣るどころか、下手をすれば上回る頭脳と才能を持ち、それはオーヴァードとして覚醒してからも顕著であった。
表社会でも、オーヴァードの裏社会でも彼女は《神童》と呼ばれ、期待されていた。
恵も妹を誇りに思い、若い頃から力を合わせて戦っていた。

「黒より黒く闇より暗き漆黒に我が深紅の混淆(こんこう)を望みたもう。覚醒のとき来たれり。無謬(むびゅう)の境界に落ちし理。無行の歪みとなりて現出せよ！踊れ踊れ踊れ、我が力の奔流に望むは崩壊なり。並ぶ者なき崩壊なり。万象等しく灰塵に帰し、深淵より来たれ！これが人類最大の威力の攻撃手段、これこそが究極の攻撃魔法、エクスプロージョン！」

「光に覆われし漆黒よ。夜を纏いし爆炎よ。紅魔の名のもとに原初の崩壊を顕現す。終焉の王国の地に、力の根源を隠匿せし者。我が前に統べよ！エクスプロージョン！」

「紅き黒炎、万界の王。天地の法を敷衍すれど、我は万象昇温の理。崩壊破壊の別名なり。永劫の鉄槌は我がもとに下れ！エクスプロージョン！」

「我が深紅の流出を以て、白き世界を覆さん！エクスプロージョン！」

「空蝉に忍び寄る叛逆の摩天楼。我が前に訪れた静寂なる神雷。時は来た！今、眠りから目覚め、我が狂気を以て現界せよ！穿て！エクスプロージョン！」

「焔の御志(みし)よ、災いを灰燼(かいじん)と化せ」

「猛き焔(ほむら)よ 汝に触れし者 全てを滅さん」

「地獄のゲートを突き破る、熱きブラストビートスクリーモ。
それは、闇を光に沈めるデスラッシュレクイエムとなる。
来い、悪魔の焔よ。触れるものすべてを消滅させよ！エクスプロージョン！」