幼い頃は明るく元気でちょっとかわいいものが好きな、至って普通の少年であった。

物心ついた頃にヴィランの襲撃に巻き込まれ、両親は死亡。自らも一命は取り留めたものの、左手以外の四肢を失う重傷を負う。
彼を可哀想に思った主治医夫婦は彼らが子供に恵まれていなかったこともあり、自分達が育てることを決意する。
そうして義理の両親のもとで育てられることになったがそう簡単に受け入れることのできない彼は、暫く塞ぎ込み、心を開かない時期が続いた。
やっと彼らに少しずつ心を開き、家族として認めはじめてからも、自分の身体へのコンプレックスもあって内向的な性格は変わらなかった。

転機はとある日に見た、ヴィランに立ち向かうヒーローに密着したドキュメンタリー番組。
敵からどんな攻撃を受けようとも、何度でも立ち上がるその姿に感銘を受けた彼は、自分もヒーローになりたいと両親に言う。
そして両親は、彼が今のままでは事故の影響で残り少ない命だということが分かり、解決法を探していたところ、知り合いを通じてオーヴァードへ覚醒する実験をしている闇医者に辿り着く。それはレネゲイドウイルスに感染した義足・義手を接合させるというものだった。
もちろん危険の伴うものであり、そして医者として誉められたものではなかった。二人は迷ったものの、少しでも彼の命を救える可能性があるならば、そして彼の願いが叶えられるならばとそれに縋った。
3人の強い想いに応えたのかどうなのか実験は成功し、彼は晴れてオーヴァードとなり、ヒーローを目指す日々が続いた。
遂にヒーローの免許を取得した日、彼はヒーローを目指してから初めて涙を流した。

免許をとって暫くして、サイレンジャーに加入した。
サイレンジャー加入後あたりから内向的な性格は(表面上)影を潜め、今のムードメーカー的立ち位置を確立した。
ヒーロー大好きな彼はいろんなヒーローたちに囲まれて仕事ができることがとても楽しく、自分と同じような子どもたちに夢を与えることができればいいなと思っている。

ワークス／カヴァー：任意／ヒーロー
　君達はN市で現在活躍中のプロヒーローチーム『サイレンジャー』の一員だ。
　人々の平和のため、日夜ヴィランとの戦いに明け暮れている。
　そんな君達のもとに東京都ヒーロー課から、秋葉原ヒーロー街のシアターRロッソで行われるヒーローショーに出演してほしいという依頼が舞い込んだ。
　この手の仕事の経験は何度かあった君達は快くこの依頼を承諾し、前日のリハーサルも終えいよいよショー当日となるのであった。

■HO:Yellow
シナリオロイス：成瀬壮太(なるせ そうた)（推奨感情 P庇護／N任意）
　君はサイレンジャーのイエローを担うムードメーカー的存在だ。
　つらい状況だとしても、持ち前のポジティブ思考でチームの空気を良い方向に変えている。
　そんな君には成瀬壮太という現在小学3年生の従弟がいる。
　壮太はサイレンジャーの大ファンであり、今回のヒーローショーもすごく楽しみにしている。
　不穏な噂をレッドから聞いているが、何があっても自分達が止めてみせる。
　そんな意気込みでヒーローショー当日となり、壮太と挨拶を交わしてから会場に向かった。
　さて、今日も元気よく行ってみよう！